子どもの頃から親の期待に苦しめられたという人は、その後どうなったのか。キャリコネニュースが実施する「親の期待がつらかった」をテーマにしたアンケートに、広島県のある男性から
「母親の昔の好きな人が医者だったらしい。医者になるよう洗脳されて育った」
という声が届いた。(文:okei)
※キャリコネニュースでは「親の期待がつらかった人」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/6MAHD3Z5
「父も国語の先生。理科が大の苦手だった」
男性(60代前半/教育・保育・公務員/年収800万円)は母親の影響で、「中学受験をして医学部への進学を私自身も考えた」と綴る。小学生から進路を意識して厳しい道を選んだようだ。
「ところが、私は根っからの文系。父も国語の先生。理科が大の苦手だった。それでも有名私立の中高で高3まで理系で頑張った。高3時代は授業について行けず地獄だった。もちろん現役では東京理科大さえ不合格。浪人して、不合格」
結局男性は、「浪人して、予備校では自分の意思で文系に転向」したという。男性は
「幸せだった。結局、入学したのは公立の文学部。現在は、中学校の英語の先生。36年間お勤務を終え、再任用で引き続き大好きな英語を教えている」
と、満足げにその後の人生を明かした。
「高校の同窓会では文系に転向したことを今でもいじられるが、私としては自分に一番相応しい仕事についたと確信している。また、自分の体験を生徒に語り、進路選択の際は親の意見は参考にはしても、最後には自分の意思を貫くようにと語ることができている」
母親の期待には応えられなかったものの、自分で選択した道で後悔なく過ごせたようだ。男性は、「今は、それなりに幸せな人生だったと思えている」と投稿を結んでいた。