2022年02月07日 16:31 弁護士ドットコム
死産した双子の遺体を自宅に置き続けたとして死体遺棄罪に問われたベトナム人技能実習生について、福岡高裁が一審・熊本地裁に続き、懲役3カ月・執行猶予2年の有罪としたことを受け、弁護団が2月5日、HPで出産経験者や産婦人科医らに意見書の募集を始めた。
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HPでは、「最高裁の裁判官は15人いますが、女性は2人だけです」として、「出産時の状況や出産後のご自身の体調について、教えてください」「出産とはこういうものだという、生の姿を、最高裁に伝えたい」としている。
意見書は郵便もしくはメールで集め、弁護団が上告趣意書とともに最高裁に提出する予定。
この事件は、2020年11月15日ごろ、ベトナム人技能実習生のレー・ティ・トゥイ・リン被告人が、熊本県芦北町の自宅で死産した双子の遺体を段ボールに入れて置き続けた行為が死体遺棄罪に問われている。
死体遺棄罪は「死者に対する宗教的感情、敬けん感情」を保護するものだとされている。石黒弁護士は「社会的に見て彼女の行為が、死者に対する宗教的感情、敬けん感情を害したと言えるのか」と訴える。
意見書は、出産経験者や産婦人科医の他、精神科医、宗教家、在留外国人など一般の人の意見を募集している。郵送の場合3月31日までに投函、メールの場合4月1日午前0時まで受け付けている。