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エリザベス女王、即位70年記念の最新ポートレート公開 過去の“赤い箱”の写真と共に在位期間を振り返る

2022年02月07日 10:42  Techinsight Japan

Techinsight Japan

即位70周年を迎えたエリザベス女王(画像は『The Royal Family 2022年2月6日付Instagram「This photograph has been released to mark Accession Day 2022:」』のスクリーンショット)
エリザベス女王(95)が即位70周年の「プラチナ・ジュビリー」を迎えたことを記念し、公式SNSでは新たなポートレートが公開された。父ジョージ6世の写真が飾られた部屋で、女王が明るく微笑んでいる姿だ。テーブルの上には、公的書類を入れて女王に毎日届けられることで知られる“赤い箱”が置かれている。

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バッキンガム宮殿の公式SNS「The Royal Family」が現地時間6日、エリザベス女王の即位70周年記念日を祝し、現在滞在しているサンドリンガムの私邸で撮影した女王の新たなポートレートを披露した。

エリザベス女王は1952年2月6日、父ジョージ6世がサンドリンガムで崩御した後、25歳の若さで英国の君主に即位。今年で英国史上最長となる在位70年を迎えた。

この日、公開した写真は「アンジェラ・ケリー」によるライムグリーンのドレスを着用した女王がアームチェアに座っている姿だ。胸元には21歳の誕生日にクイーンマザーから贈られた、アイビーを象ったダイヤモンドのブローチを2個つけている。

壁際にあるテーブルの上には1948年に撮影されたジョージ6世とコーギー犬の写真が飾られ、女王の手前のテーブルには有名な赤い箱が置かれている。女王は即位以来ほぼ毎日公的書類を受け取っているが、それらは私設秘書の手渡しか、この赤い箱に入れて届けられるという。

箱の中には議会での出来事や、海外と英連邦国の事柄について女王に報告する文書をはじめ、女王の署名と王室の同意が必要な国書などが収められている。

また今回の投稿では、過去にエリザベス女王が赤い箱と一緒に撮影した写真を数枚公開し、70年の在位期間を振り返った。

まずは1959年にバッキンガム宮殿で撮影したモノクロームショットだ。女王はデスクの上に置いた赤い箱に手をあて、蓋を開けて中にある文書に目を向けている。


次は1972年、スコットランドの私邸バルモラル城内にある書斎での様子だ。赤い箱はサイドテーブルに置かれており、女王はすでに出された書類に手をかけ、カメラに向かって微笑んでいる。デスクの上には、家族の写真ずらりと並んでいた。


その次は1977年にウィンザー城で撮られたものだ。手前にある赤い箱は蓋が開いており、中には書類がびっしりと詰まっている。女王は深刻な表情で、文書に目を通している様子がうかがえる。


最後に披露したのは、2015年に撮影したバッキンガム宮殿の謁見室での様子で、同年9月に英史上最長の在位となったことを記念して公開された写真だ。

手前にある赤い箱は蓋を開けて置かれているが、中身は空のようだ。ピンクの花柄のドレスを着たエリザベス女王は書類を手に持ち、カメラに向かってポーズを取っている。

現地時間5日には、女王が即位70周年を記念する声明を発表。支持してくれた国民に感謝の意を述べるとともに、チャールズ皇太子の妻カミラ夫人に将来「クイーン・コンソート(王妃)」の称号が与えることを要望した。

画像は『The Royal Family 2022年2月6日付Instagram「This photograph has been released to mark Accession Day 2022:」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)