2月3~5日、南アフリカのキャラミで2021年のインターコンチネンタルGTチャレンジ(IGTC)最終戦となるヨハネスブルク・キャラミ9時間が開催され、メルセデスAMG・チーム・アッカASPのラファエル・マルチェッロ/ジュール・グーノン/ティムール・ボグスラフスキ組89号車メルセデスAMG GT3が優勝を飾った。マニュファクチャラータイトルはアウディが、ドライバーズタイトルはフェラーリのコム・レドガー/アレッサンドロ・ピエール-グイディが獲得した。
2021年のインターコンチネンタルGTチャレンジは、第1戦となったスパ24時間の後、アメリカで開催されたインディアナポリス8時間、そしてこのキャラミ9時間で争われるスケジュールとなっていたが、キャラミ9時間は開催直前に新型コロナウイルスのオミクロン株が南アフリカで発生。延期され、年をまたいで2月3~5日に開催された。
コロナ禍の影響もあり、エントリーも13台と寂しい最終戦となったが、3日からスタートしたペイド・プラクティス、フリープラクティスを経て、4日には予選が行われた。ただ、10時35分からプレクオリファイが行われた後、午後には強い雷雨に見舞われてしまうことに。予選はヘビーウエットとなり、Q1の残り11分39秒という段階で赤旗中断。その後のスーパーポールもキャンセルとなり、メルセデスAMG・チーム・アッカASPの89号車メルセデスがプレクオリファイの結果でポールポジションを獲得。2~3番手にはAFコルセのフェラーリ488 GT3が2台続いた。
2月5日の決勝は、前日の雨の影響でウエットパッチが残る状況だったが、コース上のほとんどはドライ。レースは序盤からマルチェッロ駆る89号車メルセデスがリードを築くが、AFコルセのフェラーリ勢は異なる戦略を採り対抗していく。ただ、51号車はピット作業違反でドライブスルーペナルティを受けアドバンテージを失い、71号車はギヤボックストラブルでリタイアを喫してしまった。
途中、一度セーフティカーが入ったが、その後89号車メルセデスと51号車フェラーリがピットストップのたびに順位を入れ替えるも、最後はグーノンがステアリングを握り、15.688秒差のリードをつけ優勝。メルセデスにとっては2018年の鈴鹿10時間以来となるIGTC優勝を飾った。
2位はレドガー/ミゲル・モリーナ/ピエール-グイディ組51号車フェラーリで、優勝はならなかったものの、2022年のIGTCドライバーズタイトルを獲得。フェラーリに初めてのIGTCタイトルをもたらした。
3位はアウディスポーツ・チーム・サンテロックのパトリック・ニーダハウザー/マルクス・ビンケルホック/ケルビン・ファン・デル・リンデ組25号車アウディR8 LMSで、アウディが2022年のマニュファクチャラータイトルを獲得した。プロ-アマはこのレースで総合7位に入ったサンエナジー1レーシングのミカエル・グレニエ/ケニー・ハブル/マルティン・コンラッド組がチャンピオンを獲得している。
決勝レース結果