世帯年収1000万円の生活とは、どのようなものか。同世帯年収の神奈川県に住む30代後半の男性(その他/正社員/子ども2人)は、
「ターミナル駅の駅近マンションに住めている。経済的に、子どもが中学受験できそう。夫婦ともにリモートワークで、保育園迎えや食事風呂など子どもと一緒に過ごせる」
と満足感を示す。その一方で子育て世帯ゆえの不満もあるようだ。
「駐車場代が2万円前後するので、車は所有できていない」
男性はこう語る。
「夫は仕事が忙しいなか、子ども2人の子育てで自由時間が少ない。妻は育休中だが、子育てで自由時間が少ない」
妻が育休中ということは、子どもたちはまだ幼く手がかかるのだろう。しかも男性の頭を悩ませるのは、子育ての苦労だけではない。
「駐車場代が2万円前後するので、車は所有できていない。家計に余裕があるのか不明なため、夫90歳・妻100歳まで生きる前提でライフプランを計画し、家計簿をつけ予実管理している」
「具体的には、約65年間の毎年の収入支出を約100項目に分類し、1万円単位で予測している。なかなか予測どおりにいかないが、予算があまり気味。随時予測を修正し、続けていく予定」
男性はかなり几帳面な性格と見える。緻密な予実管理が実を結び、うまくライフイベントを乗り越えられることを願うばかりだ。
車は週末だけカーシェアリングでもOK
ファイナンシャルプランナーの大野翠氏(芙蓉宅建FPオフィス代表)は次のように解説する。
<徹底した家計管理術とライフプランを基にした予実管理は素晴らしいですね。子育て中でいろいろと出費も多いかと思いますが、予算が余り気味とは日々の積み重ねの成果ではないでしょうか。予算は随時修正しているとのことですので、それを基に家計の余裕の有無も洗い出すことができそうです。これからも無理のない範囲で継続していただければと思います。
さてマイカー保有に関してですが、ターミナル駅近のマンションにお住まいということですので、通勤等では現状のままでも差し支えなさそうです。自動車は購入時の費用だけでなく維持費もかかります。投稿にもあるように駐車場代も決して安くなく、自動車税や車検費用、自動車保険、ガソリン代も加味すると大きな出費になります。そこで最近では、休日や予定がある日だけカーシェアリングやレンタカーを利用するのが合理的と考える人が増えてきました。カーシェアのプランも会社によって違いますので、是非比較検討してみてはいかがでしょうか。>
—–
※キャリコネニュースでは世帯年収に関するアンケートを実施しています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/CPG04M4S