アニメ「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-」の上映記念舞台挨拶が、本日2月5日に東京・新宿ピカデリーで開催された。
【大きな画像をもっと見る】昨日2月4日に劇場公開がスタートした「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-」。同作は、1979年に放送されたテレビスペシャル「宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち」をモチーフに、全2章で描かれる完全新作アニメの後編に当たる。舞台挨拶には古代進役の小野大輔、アベルト・デスラー役の山寺宏一、スターシャ役の井上喜久子、シリーズ構成・脚本を務めた福井晴敏、製作総指揮を務めた西崎彰司、MCとして桐生美影役の中村繪里子が登壇した。
初めの挨拶では、福井が「いよいよ後章の上映が始まり、次回作『3199』に向けて身が引き締まる思いです」、西崎が「本作の制作は波乱ばかりの毎日でしたが、やっとこの日を迎えられました」と上映への喜びと、続くシリーズへの意気込みを語る。小野は、「宇宙戦艦ヤマト 2199」から約10年と長い歳月を古代進とともにしてきたことを話し「1人の力ではなく、みんなの力でこの艦を進めてきましたが、ついに大団円を迎えられたという気持ちでいっぱいです」とコメント。井上は「後章でSTASHA(スターシャ)というサブタイトルがついたときは、プレッシャーを感じましたが、台本を頂き、サブタイトルの意味を噛みしめ、自分の経験してきた感情・持てるすべての思いで演じさせていただきました」と作品への熱い思いを伝えた。山寺は、怒涛の展開の連続に改めて驚嘆しつつ「作品を作り上げていただいたスタッフへの感謝の思いでいっぱいです。そしてなにより、皆さんがご覧になり何を感じるのか1人ひとり聞いて回りたい」と話し、会場の笑いを誘った。
続いて「宇宙戦艦ヤマト2205」から参加することとなった新人クルーに焦点を当てトークを展開。アフレコは感染症対策のため、1人ずつの収録だったこともあり、小野は「古代は先に収録することが多く、他のキャストたちがどんなお芝居をしているのか、少し不安な部分もあった」と当時の胸中を吐露する。さらに、完成した映像を観た際のことを振り返り「新人クルーのみんなは本当に立派でした。自分のお芝居を思った以上に受け止めてくれ、熱い演技で返してくれていた」と称賛を送った。
印象的なシーンを紹介する場面では、小野がデスラーの名前を挙げ「デスラーが全てその身ひとつで背負うところ、また、すべての感情が表現される終盤のシーンはぐっと来ました。『2205』は、デスラーとスターシャの愛の物語だと改めて実感しました」と感想を述べる。井上は「スターシャが真実を語るシーンは台本をいただいたときから涙が止まらなかったです。言い方ひとつで意味が変わってしまうシーンなので、キャラクターの感情、台本の意味を悩みながら演じました」と演技に込めた思いを明かし、山寺も本作のラストシーンを挙げ「内側で燃え滾る感情をどのように表現するかは悩みながら演じました」と、それぞれのキャラクターの視点から見どころを語った。
次回作「ヤマトよ永遠に REBEL3199」についての話題では西崎が「シリーズを重ねるごとに独特の福井節が冴えわたってきている。続くシリーズでもヤマトを担いでいってほしい」とエールを送る。福井は「ひとつだけ言うとすると、いままでの『2199』や『2202』と同程度のボリュームのシリーズになる」と言及し、ファンの期待を高めた。
最後は小野が「この10年間、ヤマトに携わり、その旅の中で出会ってきたスタッフ・キャストのことを思い返していました。途中で寂しくもお別れしてしまったクルーたちの気持ちを乗せてここまで来たと実感しています」と長い年月をともにしてきた「ヤマト」に改めて思いを馳せる。続けて「改めてヤマトクルーになれたことを誇りに思っています。これからもヤマトという艦を未来に進めていきましょう」と会場のファンに投げかけ、イベントを締めくくった。
■ 「宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 後章 -STASHA-」
期間限定で劇場上映中
□ スタッフ
原作:西崎義展
製作総指揮・著作総監修:西崎彰司
監督:安田賢司
シリーズ構成・脚本:福井晴敏
脚本:岡秀樹
キャラクターデザイン:結城信輝
メカニカルデザイン:玉盛順一朗、石津泰志、明貴美加
ゲストキャラクターデザイン:小林千鶴、岸田隆宏、立石聖
プロップデザイン:枝松聖
美術監督:舘藤健一
色彩設計:中山久美子
撮影監督:浅川茂輝
CGディレクター:後藤浩幸
編集:兼重涼子
音楽:宮川彬良、宮川泰
音響監督:吉田知弘
オリジナルサウンドエフェクト:柏原満
アニメーション制作:サテライト
製作:宇宙戦艦ヤマト2205製作委員会
□ キャスト
古代進:小野大輔
森雪:桑島法子
真田志郎:大塚芳忠
アベルト・デスラー:山寺宏一
スターシャ:井上喜久子
ヤーブ・スケルジ:チョー
土門竜介:畠中祐
京塚みやこ:村中知
徳川太助:岡本信彦
坂東平次:羽多野渉
キャロライン雷電:森永千才
坂本茂:伊東健人
デーダー:天田益男
メルダーズ:黒田崇矢
※西崎義展、西崎彰司の崎はたつさきが正式表記。
(c)西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト2205製作委員会