チームのカーナンバーにちなんだ2月5日、スーパーGT GT300クラスに参戦するHOPPY team TSUCHIYAは、2022年の参戦体制を発表した。自社製作のトヨタGRスープラにスイッチする2022年は、新たに松井孝允のパートナーに、2021年のFIA-F4王者である野中誠太が加入することになった。
■経験“ゼロ”が“イチ”になることがどれだけ大きな財産になるか チームを創設した土屋春雄前代表が2021年4月に亡くなった後、2022年に向けて新たに自社でGRスープラ製作を決断したHOPPY team TSUCHIYA。今回製作される車両は、土屋春雄がいない『つちやエンジニアリング』として、初めての車両となる。車両全体をデザインすることは今回のマシンが初めてという木野竜之介エンジニアが設計を担当し、誰も「レーシングカーを製作して走らせた」という経験、実績がないメンバーが担当して製作を進めている。
■「毎大会着実に成長していきたい」と新加入の野中 このHOPPY team TSUCHIYAの挑戦を今年もサポートするホッピービバレッジの石渡美奈社長は「昨年はつちやエンジニアリング50周年という大きく大切な節目に、創業者であり、音楽の世界の言葉を使うならば“マエストロ”であった巨匠、土屋春雄さまをお送りするという大変大きなことを、ご子息であり跡取りでいらっしゃる土屋武士監督のおそばで、経験させていただきました。敬愛してやまない父であり師匠を見送った武士監督に、沢山の方がお心を寄せてくださったと伺っております。真にありがとうございました」と語った。
「つちやエンジニアリング*ホッピービバレッジ*仲間*応援団の皆様=唯一無二のHOPPY team TSUCHIYA──その可能性は無限大です。 どうか2022年も倍旧のご支援、ご声援を賜りますよう、衷心より厚くお願い申し上げます」
そんな期待を背負い戦うエースの松井は「今シーズンもHOPPY team TSUCHIYAのドライバーとして戦えることうれしく思います! また新たな車『GRスープラ』で走れることも大変うれしく、気が引き締まる思いです。車両をいちから作って戦うということで今までにない経験となります。携わった皆さまの想いとともに走ります!」と意気込みを語った。
伝統を紡ぎつつ、新たな風が吹きつつある新生HOPPY team TSUCHIYA。これから開幕へ、急ピッチで準備が進められていくことになりそうだ。
HOPPY team TSUCHIYA 2022年スーパーGT参戦体制 チームオーナー(監督兼テクニカルディレクター):土屋武士 チームオーナー:石渡美奈(ホッピービバレッジ株式会社 代表取締役社長) ドライバー:松井孝允/野中誠太 エンジニア:木野竜之介 チーム名:HOPPY team TSUCHIYA エントリー車両名:HOPPY GR Supra GT(仮) カーナンバー:25 メンテナンスガレージ:つちやエンジニアリング パートナー:ホッピービバレッジ株式会社 タイヤメーカー:横浜ゴム