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ピエール-ルイ・ルーベがMスポーツと契約。クロアチアを皮切りに計7戦でプーマ・ラリー1に搭乗/WRC

2022年02月04日 19:10  AUTOSPORT web

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ピエール-ルイ・ルーベは2020年と2021年に、ヒュンダイ・2CコンペティションからWRCクラスに参戦した
WRC世界ラリー選手権に参戦しているMスポーツ・フォードWRTは2月4日、元ヒュンダイ育成ドライバーのピエール-ルイ・ルーベと契約を結び、彼が同チームのフォード・プーマ・ラリー1を駆り2022年シーズンの全13戦中7戦に参戦すると発表した。

 2019年のWRC2チャンピオンであるルーベは、戴冠の2年前となる2017年にMスポーツのフォード・フィエスタR5でシリーズに参戦しており、今回の契約によって古巣復帰を果たすことになる。
 
 現在24歳の彼は、クラスチャンピオンに輝いた年のポルトガル戦でWRC2初優勝をマークし、続くイタリア・サルディニアで連勝を飾った。その後、フランス人ドライバーはマシンを『シュコダ・ファビア・ラリー2』から『ヒュンダイi20クーペWRC』に乗り換え、2020年に最高峰クラスへのステップアップを果たす。

 ヒュンダイ・2Cコンペティションからの参戦となったこの年は最高位7位。翌2021年も8戦に出場し、エストニアでの7位入賞がベストリザルトとなっている。そんなルーベが、今季開幕戦モンテカルロでワン・スリー・フィニッシュという新車での成功を収めたばかりのMスポーツに加わることになった。

 開幕戦ではチームに4年ぶりの優勝をもたらしたセバスチャン・ローブ、第2戦スウェーデンではロレンツォ・ベルテッリを起用するMスポーツは、ルーベに7戦分のシートを提供する。

 その緒戦は第3戦クロアチアだ。以降、ルーベは第4戦ポルトガル、第5戦イタリア、第7戦エストニア、第8戦フィンランドまたは開催地未定の第9戦、第10戦ギリシャ、第11戦スペインにの計7ラウンドに出場する。

「今年、(Mスポーツ・フォードの)チームの一員になることは素晴らしいことだ! このチームがモンテカルロで見せたパフォーマンスは本当に素晴らしいものだった。また、プーマはまるで野獣のように見える」と語るのは、今季から新規採用されているラリー1マシンのシートを得たルーベ。

「ドライバーである以上、最高のマシンに乗りたいし、自分の可能性を示すためには最善の方法を見つけたい。2022年は僕にとって重要なシーズンだ。Mスポーツには良い結果を残すために必要なものがすべてそろっている」

「夢に一歩近づいたと思っている。すべてのドライバーは自分のキャリアの中で最高のクルマに乗りたいと思っているものだ。それが実現するいま、マルコム(・ウィルソン)やリッチ(リチャード・ミルナー)、そして僕のパートナーであるアレクサンダーに心から感謝している」

「僕たちはともに素晴らしいことを達成できると確信しているし、僕の本当のポテンシャルを見せられるようにしたい」