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4LDK&温泉付きのダイハツ・アトレーをはじめ“キャンパー仕様”カスタムに注目【東京オートサロン2022】

2022年02月03日 16:01  AUTOSPORT web

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ダイハツ・アトレーデッキバン キャンパーVer.
2年ぶりの開催となった『東京オートサロン2022』では、チューニング系、ドレスアップ系、オフロード/アウトドアメイク系など、各チューナー&カスタムメーカーの“熱”がこもった自信作が揃っていた。カスタムのベースモデルは、トヨタGR86/スバルBRZをはじめとしたスポーツモデルと、トヨタ・ランドクルーザーやスズキ・ジムニーを代表とするSUVが大部分を占めていた。今回は、最新SUVカスタムのトレンドと注目モデルを紹介しよう。

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 いまや、SUVはクルマ選びの筆頭ともいえるジャンル。それだけに、カスタムの世界でも、国内&輸入車のSUVは一大勢力となっている。ベースモデルは、2021年に登場した新型車から、お馴染みの定番までが揃い、各ブースには唯一無二の魅力を持つ車両が展示されていた。

 SUVカスタムの最新トレンドは、“キャンパー仕様”のカスタムカーだ。本格的なキャンピングカーを所有するのは難しいけれど、レジャーアイテムで内外装を仕上げたキャンパー仕様には興味がある。そんなユーザーのニーズを狙ったキャンパー仕様のSUVカスタムカーが来場者から大きな注目を集めていた。

 なかでもルーフレールに装着する『ルーフテント』は、見た目だけではなく機能性も優れているため、今年のトレンドアイテムになるだろう。日常から休日の遊びシーンまで1台でこなしたい、と願うユーザーにとっては、最新のキャンパー仕様は見逃せないだろう。

 今回、最もカスタム率が高かったSUVは、2021年夏に発売されたトヨタ・ランドクルーザー300(ランクル300)だ。ランクル300のカスタムカーは、狙う方向性はアフターパーツメーカーごとに異なるが、リフトアップやガードパーツでタフさを強めたオフロード系から、エアロパーツで個性を加えたドレスアップ系まで、いずれも力の入った新作が発表されていた。

 現在、ランクル300の納車は48カ月以上先とアナウンスされているが、アフターパーツの開発は順調の様子。とくに、エアロパーツの提案は積極的で、今後、新車の納車が進めば、ランクル300のカスタマイズはもっと盛り上がるだろう。

 ランクル300に負けず、人気なのはスズキ・ジムニー/ジムニーシエラだ。カスタムの世界でも先代から現行型へ主役が移りつつあるようで、2~3インチのリフトアップやタイヤ&ホイールの大型化、吸排気系チューンが注がれた、本格的なカスタマイズモデルが増えている。

■注目のSUVカスタムモデルを紹介
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■ダイハツ・アトレーデッキバン キャンパーVer.

 アトレーデッキバン キャンパーVer.は、2021年12月に発表・発売された新型アトレーデッキバンをベースに、キャンパー仕様にカスタマイズしている。

 ルーフに装着された『トップテント』も見応え十分だが、アウトドアグッズでお洒落に仕上げた前席/後席まわりは、まさに“秘密基地”だ。リヤのオープンデッキには、水が注がれていた。これは、“温泉”をイメージしたものとのこと。アトレーデッキバン キャンパーVer.の裏テーマは、4つのスペース(前席/後席/リヤベット/トップテント)を実現した“4LDK”とのことだ。

■ダイハツ・アトレーデッキバン キャンパーVer. スタイリング
鮮やかなオレンジカラーとオリジナルパーツでドレスアップ。ルーフテントは、アルミニウム合金素材で軽量&高剛性に優れるGIWORKS製品を採用している。オープンデッキは、“温泉”をイメージして作られている。

■ニッサン・キャラバン MOUNTAIN BASE CONCEPT

 内外装のあらゆる部分に木目調加飾をふんだんに盛り込むことで、1BOXミニバンのニッサン・キャラバンを移動可能な山小屋にリメイク。山中を駆け回るトレイルランナーの移動拠点を想定してカスタマイズされている。

 室内は、木目調パネルと一枚板のテーブル&チェアが設けられたシンプルな雰囲気。注目は、ギミック系で、透過式ディスプレイや電子シェードといったニッサンの最新デバイス技術が注入されている。アナログの良さとデジタルの強みを巧みに融合させた1台だ。

■ニッサン・キャラバン MOUNTAIN BASE CONCEPT スタイリング
サイドの木目調パネルは木目表面に画像が浮き立たせることができる透過式ディスプレイを採用。リヤガラスも一瞬で曇りガラスに変化する電子シェードを備えるなど、各所にニッサンの最新技術が用いられている。ルーフに設置されたソーラパネルは、太陽の方向に合わせて稼働するイメージ。発電した電気を車内のポータブルバッテリーに蓄電することで、山中でも電気を気兼ねなく使えるように設計されている。

■ミツビシ・デリカD:5 TOUGH×TOUGH

 国内外のパーツ系ブランドの最新アイテムで、キャンパー仕様にカスタマイズされたミツビシ・デリカD:5 TOUGH×TOUGH。オフ系ホイールやリフトアップ、ガード系のボディパーツでオフロードのキャラクターを主張する外装も印象的だが、デリカD:5 TOUGH×TOUGH の真骨頂は、リヤキャビンとルーフ上にベットスペースを設けることで、1台で大人数でのキャンプが楽しめるように仕立てられていること。

 ミツビシは今後、ラリーアート製品に力を入れていくことをアナウンスしているが、このデリカD:5 TOUGH×TOUGHは、“アウトドア”色の濃いミツビシの復活を予感させる1台だ。

■ミツビシ・デリカD:5 TOUGH×TOUGH スタイリング

エアロパーツはジャオスやロードハウスなどの最新パーツを装着。純正のイメージを損なうことなく、よりアクティブな雰囲気を高めている。ルーフテントは堅牢なハードタイプカバーを採用。ラックまわりを含めてデリカD:5カスタムの老舗として名高いフラッグス社の製品。

■エムズスピード LUV LINE トヨタ・ランドクルーザー300

 エムズスピードでは、オリジナルのエアロキット『LUV LINE』を装着したトヨタ新型ランドクルーザー300に注目が集まっていた。いち早くリリースされた『LUV LINE』のエアロパーツは、フロント、サイド、リヤを基本に、オーバーフェンダーやリヤゲートスポイラーまで用意する。

 バンパー下に装着するリップ系パーツとフロントグリルを巧みに用いることで、プレーンな印象が強い純正スタイリングをより精悍に引き締めている。

 リップ系パーツには、耐久性に富んだAES素材を用いていることも、タフなキャラを売りとするランドクルーザーにはお似合いだ。デザインのみならず、実生活でも安心して楽しめる選択だ。

■エムズスピード LUV LINE トヨタ・ランドクルーザー300 スタイリング

新型ランドクルーザーをより個性的にドレスアップした1台。東京オートサロン2022のSUV部門優秀賞を獲得している。フロントマスクは、シボ加工と艶消しブラックで精悍な印象。LEDのデイライトキットにも注目だ。

■TRUST GReddy スズキ・ジムニーシエラ ターボ

「NAエンジン搭載のスズキ・ジムニーシエラをパワフルに走らせたい」という想いを実現するために、吸排気系に本格チューニングを注入させたトラストのGReddyジムニーシエラターボ。

 エンジンをターボ化するとともに、EXマニホールドまでターボ対応させた本格エキゾーストシステムを装着し、街中走行シーンでも申し分のないパワフルな加速性能を発揮する。オンロード仕立てのダンパーキットやブリッツのスポーツシートをインストールするなど、ひと味違う“ジムニースタイル”に仕上げられている。

■TRUST GReddy スズキ・ジムニーシエラ ターボ スタイリング/エンジン
GReddyコンプリートパッケージは、オフロードだけでなく街中でもジムニーを楽しむために開発されている。タイヤは、ラギッドテレインのトーヨータイヤ・オープンカントリーR/Tの16インチをインストール。エンジンは1.5リッターのK15B型を搭載。2021年に発売されたGReddyボルトオンターボキットを装着することで、最大40ps超えのオントップを可能としている。ターボにこだわるトラストらしいアプローチだ。

■NATS日本自動車大学校 NATS スズキ・ジムニー kimun kamy

 毎回、東京オートサロンで多くのオリジナルカスタムカーを出展しているNATS日本自動車大学校。今回の目玉は、5ドアモデルにカスタマイズされたスズキ・ジムニーシエラだ。

 単にボディ後側を400mm伸ばしてリヤドアを追加しただけではなく、ボディを支えるラダーフレームもストレッチ。各部の補強や6インチのボディリフトアップ、GReddyのターボキットの追加など、見た目だけではなく機能面を考慮した本格的なカスタムが行われている

 ちなみに、モデルネームの“kimun kamy(キムンカムイ)”は、アイヌ語で山の神を意味する言葉。大自然のなかを元気良く走るジムニーの姿が目に浮かぶ。

■NATS スズキ・ジムニー kimun kamy スタイリング
ボディは5ドア化に合わせて400mm延長されている。パーツ類もアウターロールゲージやサイドターフテントやルーフテントを装着し、アウトドアテイストをアピールする。リヤは、17インチの大口径ホイールにトレンドのマッドテレインタイヤを選択。リフトアップキットを組み合わせることで、ボディ全体を6インチリフトアップしている。