過酷な受験勉強の日々が、忘れ難い思い出になった人もいる。キャリコネニュースの「あなたの受験エピソード」をテーマにしたアンケートに、こんな経験談が届いた。大阪府に住む30代前半の男性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/450万円)は、勉強中心で過ごした高校生のとき
「昼ご飯はカロリーメイト4本、休み時間にカカオ90%のチョコで眠気覚まししていました」
と明かす。男性は自身の高校と大学受験の日々を振り返った。(文:okei)
※キャリコネニュースでは「あなたの受験エピソード」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/YCRMAP5Y
「何度家族に『部活をやめるか?』と詰問されたか知れません」
高校受験に挑む中学時代を「中1の一学期中間で、数学・英語共に55点となり、ここから勉強の暗黒期が始まりました」と語りだした。
「テスト前に勉強をしたとしても、なかなかこの点数から抜け出せず、何度家族に『部活をやめるか?』と詰問されたか知れません(笑)。ここで一念発起して、一日一時間の勉強を中2の中間終了から中2期末まで実施。結果、数英どちらも80点越え!やっぱり継続は力なり!と感じた時でした」
しかしその後は「中3の実力テストは数学30点台という大暗黒時代を幾度も経験」とすべて順調ではなかった。
「そのなかで合格可能性がCランクの、比較的チャレンジの高校を受けることとなり、その直前には…今でも覚えているくらい世紀末な夢を見ました…!」
とのことで、「超巨大な、まっくろくろすけに追いかけられる夢」などを見たと綴る。それでも志望校には無事合格したそうだ。しかし、「この学校がなかなかのスパルタ」だった。
「友達からは『人間の食事じゃない』と言われてました」
高校になって「英語は克服できたものの、数学はまたしても暗黒時代を突き進み、定期テストは良くても模試が全然取れない」という状態に。当初は部活をしていたが、「1年ほどで辞め、勉強中心の学生ライフに」なったという。そんな中、
「昼ごはんをたくさん食べると眠たくなると考えて、昼ごはんはカロリーメイト4本のみで済まし、休み時間には高校生ながらカカオ90%のチョコで眠気覚ましをしていました、 友達からは『人間の食事じゃない』と言われてました」
と極端な勉強生活をしていたようだ。その上、体力も削っていた。
「睡眠時間も『四当五落』を信じて励行し、体力的にも追い込む日々でしたが、その結果3~4か月に一回、風邪、インフル、胃腸炎を併発しながら乗り切ってきました……」
「四当五落」とは、「睡眠4時間の人は合格し、5時間以上寝ていると不合格になる」という昔の根性論だ。実際には睡眠不足で勉強が身になるはずもないし、こんなに罹患していては乗り切ったとは言い難いだろう。
それでも男性は、「友達とは自習室に時間になったら待ち合わせ、同じ部屋でずっと勉強」と語り、友人と励まし合って頑張っていたようだ。
「2時間ごとにタームを作り、1.5時間はお互い絶対に喋らず、喋ったらジュース奢る!とかやってました。おかげで数学以外は好調で、特に世界史の成績は日本全国の受験生の中でも70位程度を維持し続けていました」
と楽しげに振り返る。しかし、
「センターで英語と世界史がまさかの大転落!合計点で予定より30点取れない状態となり、初めて家で暴れました(笑)」
という難局も。「それでも腐らず行った結果、私学の第一志望に入ることができ、現在に至っています」と紆余曲折の受験エピソードを綴り、「ご参考になれば」と結んでいた。