山本直樹「ビリーバーズ」の実写映画化が決定。城定秀夫が監督を務め、今夏に公開される。
【大きな画像をもっと見る】「ビリーバーズ」はニコニコ人生センターという宗教的な団体に所属する3人の男女を描く物語。揃いのTシャツを着た3人は、男の1人をオペレーター、女を副議長、もう1人の男を議長と互いに呼び合い、「孤島のプログラム」と呼ばれる無人島での共同生活を送りながら、安住の地へと旅立つ日に思いを馳せていた。朝の瞑想、昨晩見た夢の報告、テレパシーの実験といった不可解な指令を実行しながら、時折届けられるわずかな食料でギリギリの生活を通じて、性欲や過度な食欲に物欲といった俗世の汚れを浄化する修行に励む3人。しかし飢えとの戦いや、突如現れた外界からの侵入者などのほころびから、3人の欲望と本能が現れ始め……。山本による原作は1999年にビッグコミックスピリッツ(小学館)で連載されていた。
実写映画化について山本は「僕の原作を城定監督がどう料理してくださったのか、楽しみです。20年以上前に描いたマンガですが、カルトの問題も21世紀にはネット上の陰謀論などに形を変えて、今も古びてない話だと思います。早く観たいです」と期待を寄せる。かねてから「ビリーバーズ」の実写化を夢見ていたという城定監督は「普段は受け仕事一辺倒の自分が自ら企画を提案し、一気に脚本を書きあげたのが四年前。あらゆる艱難辛苦を乗り越え、奇跡的なキャストを得て、この度ようやく実現させることができました。渾身の一作です!」と述べた。
実写映画「ビリーバーズ」は東京・テアトル新宿ほか全国でロードショー。キャストなどの詳細は続報を待とう。
■ 山本直樹コメント
僕の原作を城定監督がどう料理してくださったのか、楽しみです。
20年以上前に描いたマンガですが、カルトの問題も21世紀にはネット上の陰謀論などに形を変えて、今も古びてない話だと思います。
早く観たいです。
■ 城定秀夫(監督)コメント
山本直樹漫画は自分のエロス表現の根源であり、「ビリーバーズ」の映画化は長年の夢でありました。普段は受け仕事一辺倒の自分が自ら企画を提案し、一気に脚本を書きあげたのが四年前。あらゆる艱難辛苦を乗り越え、奇跡的なキャストを得て、この度ようやく実現させることができました。渾身の一作です!
■ 映画「ビリーバーズ」
2022年夏、東京・テアトル新宿ほか全国ロードショー
原作:山本直樹「ビリーバーズ」(小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊)
監督・脚本:城定秀夫
制作プロダクション:レオーネ
配給:クロックワークス、SPOTTED PRODUCTIONS
製作委員会:『ビリーバーズ』製作委員会
(c)山本直樹・小学館/「ビリーバーズ」製作委員会