パワハラや長時間労働など、なりふり構わぬやり方で従業員を疲弊させるブラック企業。そこでのつらい経験談がキャリコネニュース読者から寄せられている。(文:林加奈)
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「採用時には伝えられていなかったが、月30時間のみなし残業込みの基本給を提示されていた」
20代前半女性(管理・事務職)は、過去に勤務したブラック企業の実態を「就労時間は8時45分~17時」だったが、「残業としてカウントされるのは18時から」だったと振り返る。しかも「30分未満は切り捨て」だったため、「実質18時30分以降しか残業とみなさない」という勝手な規定だった。そのうえ、
「そして、これも採用時には伝えられていなかったが、月30時間のみなし残業込みの基本給を提示されていたらしく、毎月約21日の出勤で平均20時を超え、かつ20時30分を過ぎた時しか残業代はつかなかった」
と徹底して残業代を削減されていた。定時を過ぎてから3時間半後に残業代が発生するというシステム。その上みなし残業制性であることを採用時にも伝えていないというのだから、かなり悪質と言えるだろう。女性によるとその会社は
「日付が変わるくらいまで働いていた社員も多く、終電の時間までは働かせるつもりで会社の近くに引越しをするように何度も迫られた」
というから呆れるばかりだ。