マンガ誌編集長が選ぶ、2021年のイチオシ作品 Vol.2 殺し屋、桃太郎、イケメン、猫…多種多様なテーマに沿った作品26選
2022年02月01日 18:03 コミックナタリー
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■ 鈴木一司（ヤングマガジン編集長）の2021年イチオシマンガ
□ 「ザ・ファブル The second contact」南勝久
鈴木氏コメント：他社作品を考慮に入れてもなお、2021年に発売された作品で一番面白いのはこの「ザ・ファブル The second contact」ではないかと思います。いわずと知れた「ザ・ファブル」の続編。第1部で死闘を繰り広げた伝説の殺し屋たちがバイトしたりレンタルおっさんしたり、ゆるい日常を送っているところから始まります。特に何も起こらないほのぼの展開もめちゃくちゃ面白くてびっくりするのですが…そりゃ当然、ゆるい毎日を送るだけで済むわけがないわけです。組織の思惑、ヤクザの抗争、それぞれの恋愛模様などを織り込んで第2部も抜群のエンターテイメントです！
■ 鈴木直之（good！アフタヌーン編集チーフ）の2021年イチオシマンガ
□ 「うちの師匠はしっぽがない」TNSK
鈴木氏コメント：「この漫画、化ける！ぞ！」単行本1巻のオビに、西尾維新さんが寄せてくださったコメントです。連載開始前のネームを読んで、カワイイ女子がキャッキャ落語をするさまを愛でるつくりになるのかな、などとぼんやり想像していました。それは大きな間違い、私の目は節穴でした。一生懸命頑張る主人公の豆狸・まめだの姿に目が離せなくなり、巻を重ねるごとに熱くて、泣けて、笑える作品に”化け”続けているのです。2022年放送予定のTVアニメでさらなる“大化け”が期待される本作、ぜひご注目を！
■ 鈴木緑視（ヒーローズ編集長）の2021年イチオシマンガ
□ 「神無き世界のカミサマ活動」朱白あおい（原作）、半月板損傷（作画）
鈴木氏コメント：とにかく異色の異世界転生譚です。怪しげなカルト教団の教祖の息子だった主人公の征人（ゆきと）と、その教団の神であったミタマの2人が、「神」や「宗教」の概念のない世界で、まさにタイトル通り“神無き世界のカミサマ活動”をしていく物語です。2人の軌跡は本作品の景色をケレン味と共に魅せてくれ、同時にグイグイ引き込まれる上手な仕掛けにもなっています。さらに朱白先生が生み出す世界観、半月板先生のたおやかな画力が、巻が追うごとに本作品を一段と楽しませてくれます。この機会にぜひ皆様に、触れて頂き、堪能して頂きたい作品です。
■ 須田淑子（なかよし編集長）の2021年イチオシマンガ
□ 「どうせ、恋してしまうんだ。」満井春香
須田氏コメント：「こんな青春送ってみたかった…！」ただただ羨ましいシチュエーションの数々にため息がでます（笑）「イケメン幼なじみ4人と私」という最高な関係性の5人が、未知の感染症で制限のある高校生活を強いられながらも、全力で青春しまくる、さわやかな青春＆ラブを描いたストーリー。ひたむきに、今しかない時間を追い求める姿には、大人の私も今を生きる元気をもらえます。しかも、幼なじみのキャラがそれぞれ個性豊かで、あらゆる角度からドキドキさせてくれて…最高に癒されます。ストーリーは、10年後からスタートしていて、高校時代の記憶と交互に流れていくので、みんなが将来どんな大人になっていくのかも、楽しみ。「極上のトキメキと、胸アツ」最高にエモい、今読みたい1冊です。
■ 須見武広（アワーズGH編集長代理）の2021年イチオシマンガ
□ 「社長、恋人のフリをして私の父に会ってください。」塩野干支郎次
須見氏コメント：2021年9月に刊行した2巻にて惜しくも完結となった本作ですが、実は昨年出会った複数の業界関係者から「アレ、面白いですね！」と褒めていただいた作品でした。RHXサコニクス社長・左近慎一郎の部下・副島乃々香は社内イチ出来る女。しかし父親が会社の不利益になる縁談を持ち掛けてきたため、破談にしようと社長との偽装恋愛を提案。2巻では遂に偽装同居に至り、表紙絵のように部屋着姿で証拠写真作りに勤しむが…という爆笑シチュエーション“ビジネス”ラブコメ。思わず仕事を忘れて吹き出してたオススメ作品です！
■ 瀬古口拓也（まんがタイムきららMAXデスク）の2021年イチオシマンガ
□ 「ななどなどなど」宇崎うそ
瀬古口氏コメント：不登校なお嬢様である玉村小町のもとにロボット・ななどが送り込まれ、小町の暗かった日常が少しずつ変わっていく……という王道的なストーリーのこの作品。近年の美少女4コマの中でも「かわいさ」と「面白さ」を最高レベルで両立し、さらに人とロボットの友情譚としての「エモさ」までを兼ね備えた、今、一番読んでみてほしい4コマ漫画です（自社作品で恐縮ですが…）。「プロジェクトセカイ カラフルステージ」の公式4コマも描かれているという宇崎うそ先生の今風でかわいらしい絵柄も注目ポイントですね。
■ 高見澤明良（ストーリアダッシュ編集長）の2021年イチオシマンガ
□ 「今日もカレーですか？」藤川よつ葉（原作）、あづま笙子（作画）
高見澤氏コメント：日本を代表する国民食、カレーを存分に楽しめるカレー好き必見の作品です！物語は大学進学で上京してきた主人公の黒部ちなが、同じく春から大学生の遠藤夏美に道を尋ねるところから始まります。二人はお互いカレー好きということで意気投合、しかも同じ大学で同じ寮住まい。さらに寮にはカレー好きな女の子が沢山いて…。ということで彼女たちのカレー三昧なキャンパスライフがスタートします。Manna新宿中村屋、カルカッタ、ボルツなど実在の名店たちが多数登場するので、漫画を片手にカレー店巡りをするもの楽しいと思います。ぜひご覧ください。
■ 武川新吾（週刊少年チャンピオン編集長）の2021年イチオシマンガ
□ 「桃源暗鬼」漆原侑来
武川氏コメント：日本人なら誰もが知ってる「桃太郎」の昔話。もし、桃太郎が悪だったら？「桃太郎」の世界観を鬼側の視点から現代劇として描き、今を生きる若者の悩みや渇望、心のぶつかり合いをリアルに盛り込んでいる快作です。何千年と続く桃太郎と鬼の血みどろの抗争。正義とされる桃太郎は本当に正義なのか鬼は悪者でしかないのか──。虐げられる側である若き鬼の主人公たちの必死の生き様が、凝り固まった価値観や正論、正義を吹き飛ばします。とても力強く、とても哀しく、とても愛らしく…。まさに今、少年少女読者に圧倒的支持を受けている少年漫画界の注目作です。
■ 武田直子（メロディ編集長）の2021年イチオシマンガ
□ 「髪を切りに来ました。」高橋しん
武田氏コメント：舞台は沖縄の架空の島。東京からやってきた、ちょっとワケありの父子、美容師の睦と小学生の一星が島で過ごす日常が描かれます。口ベタ父子は島のしきたりや生活に一苦労。でも島の人たちと関わることによって少しずつ変化していきます。派手なことは一つも起こりません！豊かな自然や美味しいごはん、そして人と関わる日常こそが愛おしいと再確認できる作品。今年は沖縄復帰50年の年です。こんなご時世でなかなか沖縄にも行けませんが、この作品で沖縄の人々や空気、食べ物を感じ、沖縄の歴史にも思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
■ 土屋俊広（イブニング編集長）の2021年イチオシマンガ
□ 「A-BOUT! SURF」市川マサ
土屋氏コメント：'09年から連載開始され週刊少年マガジンで人気を博したバカ不良漫画がカムバックした今作！高校生だった主人公・朝桐が29歳になり、どんな大人になっているのか、と思いきや、まさかのサーフィンを始めてる…（笑）。でも熱さ、バカさ、カッコよさは全然変わってない！というか、パワーアップしています。脇を固める砂原、柾木、瀬下なども健在でカッコいいし、先輩・東郷さんも再登場！かつての人気キャラもまだまだいるのでどんな大人になってるか、むちゃくちゃ楽しみな作品です！
■ 勅使川原崇（別冊マーガレット編集長）の2021年イチオシマンガ
□ 「太陽よりも眩しい星」河原和音
勅使川原氏コメント：「先生！」「高校デビュー」「青空エール」「俺物語!!」（作画・アルコ）「素敵な彼氏」などの傑作を手掛けてきた希代のヒットメーカー・河原和音先生の最新作は、これぞ“王道少女漫画”ともいうべき、きらめく初恋ストーリー！朔英と光輝は小学生時代からの幼なじみ。体の大きい朔英は、体の小さい光輝をいつも気にかけていたけれど、努力家の光輝にいつしか心惹かれ…。やがて二人は同じ高校に進学。大人びてイケメンに成長し女子の羨望の的となった光輝は、手の届かぬ存在に…。果たして一途な恋の行方は…!? 初恋のトキメキと切なさ満載！新たな傑作の誕生です！
■ 戸田秀作（ヤングキングBULL編集長）の2021年イチオシマンガ
□ 「スモーキング・サベージ」岩城宏士
戸田氏コメント：残虐的、刺激的な展開が好きな方、漢達のアツイ生き様が堪らない方、復讐漫画が大好物という方。以上の一つでも当てはまる方は必見です！ホームレス公園に集う煙の如き姿を見せない暗殺者集団・スモーキング。本作は主人公の九条が、“剥ぎ師の佐辺”、“破壊師のミド”、“さすり屋の凡野兄弟”と共に悪党・外道に立ち向かうアウトロー漫画。最新第7巻では極悪非道の怪物一家・チジョウズルシが大暴れ、スモーキングとの抗争も目が離せません。魅力的なキャラクター達が繰り広げる人間ドラマも見所です！
■ 冨澤絵美（Kiss編集長）の2021年イチオシマンガ
□ 「私の町の千葉くんは。」おかもととかさ
冨澤氏コメント：主人公・マチは高校の教師。ある日転入してきた千葉くんは、マチの高校時代の初恋の相手、千葉悠一の弟・悠人。高校時代の彼に瓜二つで、視野に入るたびに「二度目の初恋」に翻弄されて!? という怒涛の展開もさることながら、一番の魅力はマチの笑っちゃうほどの愛らしさ。ヒロインでありながら取り繕うところが全くなく、好きな人の前だからこそやらかしてしまった謎の言動など、思わず誰かと共有したくなるようなエピソードが満載でニマニマが止まりません。頭ではコントロールできない感情というものを教えてくれる、激推しの一作です。
■ 中川敦（トーチweb編集部編集長）の2021年イチオシマンガ
□ 「死都調布 ミステリーアメリカ」斎藤潤一郎
中川氏コメント：2021年は8月にみなもと太郎先生、9月にさいとう・たかを先生、12月に平田弘史先生と、私が謦咳に接する事ができた巨匠達が他界されました。先生方の昔のお話を紐解くにつけ、その偉大な足跡は「漫画なんてこの程度のもの」という固定観念への抵抗から始まっているように見えます。私が「死都調布」シリーズに感じるのは、ウェルメイドに成熟した漫画表現それ自体に戦いを挑む野蛮さです。若き日の巨匠達もこのような野蛮さで自作を世に問うたのではないか。わかりみや癒しではなく強烈な読書体験を漫画に求める方、圧倒的にお薦めです！
■ 中川健（マンガUP！編集長）の2021年イチオシマンガ
□ 「ショタおに」中山幸
中川氏コメント：小学生の椿は幼馴染の高校生・悠のことが大好き。だけど歳の離れた悠からはいつも大切にしてもらいつつ、なんだかんだ子供扱いされてしまう。“早く大きくなって、おれが悠兄を幸せにするんだ。”そう背伸びして奮闘する椿と高校生・悠のおっとりした関係性が、可愛くも癒される作品です。女性はもちろん、男性が読んでもとにかく癒される内容ですので、疲れた時に是非お読みください！
■ 中阪康一（週刊漫画ゴラク副編集長）の2021年イチオシマンガ
□ 「高嶺のハナさん」ムラタコウジ
中阪氏コメント：社会人の純情青春にキュンが止まらない！バリキャリOLの高嶺華は、超絶美人で仕事がデキる完璧無双な27歳。──そんな彼女の中身は恋愛レベル小5のドツンデレ!! ポンコツ後輩社員・弱木のことが好きだけど、口を開けば超キツいダメ出しばかりで…。素直になれないもどかしい2人の恋模様と恋愛レベル小5なピュアッピュアさが爆発する、純情不器用オフィスラブコメです！読んでぜひ、もらい赤面してください!!
■ 永島隆行（ヤングアニマル編集長）の2021年イチオシマンガ
□ 「ニラメッコ」久世岳
永島氏コメント：不安定過ぎる毎日は時に己を見失いそうにもなる。だからこそ常に隣にいる相方を見ては思い出す僕たちの“なまえ”。ただ、お前を笑かしたいだけ──ニラメッコ。大好きなセリフです！芸人達がシェアハウスをしながら相方と“ふたりで”夢を追う物語。同世代の活躍やSNSの声など、夢を追い続ける事の不安や苦悩…それでも純粋な想いを持ち続け舞台に立つ彼らがとてもカッコいい！さらに久世先生ならではの尖った個性派キャラ達、コンビの掛け合いの面白さ。お笑いへのリスペクトも随所に感じつつ、誰もが共感できる「夢を追うこと」に真摯に向き合った青春グラフィティです。
■ 萩原綾乃（ベツコミ編集長）の2021年イチオシマンガ
□ 「御曹司の並ぶ店」宇佐美真紀
萩原氏コメント：めちゃくちゃ癒やされたー!! 現代のモダモダ系シンデレラストーリー。どんどんタイプの違う御曹司が出てくる！なのに、主人公の園ちゃんはしっかり地に足がつきまくりの挫折女子。こんな不安定な状況だからこそ心に染みまくる、きゅんとしてほんわかなのに、胸の奥が痛くなるラブストーリー。園ちゃんのめんつゆ料理であったまりたい。
■ 長谷川貴広（花とゆめ編集長）の2021年イチオシマンガ
□ 「鬼の花嫁は喰べられたい」サカノ景子
長谷川氏コメント：幼い頃、あやかしの頭領・酒呑童子に命を救われた少女・真白。その御恩を返すため、彼の食糧になろうと嫁ぐことを決意するが、彼は真白を溺愛していて食糧にする気などなく…!? 美麗な絵で描かれる溺愛新婚夫婦の甘々生活描写が可愛くてたまらない本作。たまに起こるすれ違いも、お互いに大好きすぎるがゆえ…という徹底ぶり！2人のウブで素直な「好き」の感情表現を見ているだけで癒される…。理想の新婚生活を送っているような、幸せな気持ちにしてくれる作品です！YouTubeで公開中のミニアニメも是非ご覧ください!!
■ 畑中雄介（HONKOWA編集長）の2021年イチオシマンガ
□ 「ある設計士の忌録 疫神」鯛夢
畑中氏コメント：不思議と神秘のパワーコミック「HONKOWA－ほんとにあった怖い話－」において、今一番注目を集めている実話心霊コミックの第2弾。本作は霊能力を備えた実在の設計士“先生”が土地や建物にまつわる怪異に対峙する、裏の仕事の忌録だ。絡んでくるのはヤクザや不動産業者、宗教団体等々。表題作となった「疫神」は、とある神社に祀られていた疫病を司る疱瘡神の封印が、不届き者たちに破られ、大過となって襲い掛かってきたという案件だ。依頼を受けた“先生”はかつての兄弟子たちと協力し、再びの封印に挑む！ 第3弾は3月7日発売予定。
■ 原田直樹（コミックガルド編集長）の2021年イチオシマンガ
□ 「ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する」雨川透子（原作）、木乃ひのき（漫画）、八美☆わん（原作イラスト）
原田氏コメント：これまでコミックガルドでは主に男性をメインターゲットにした作品を多く掲載してきたのですが、最近は女性も楽しめる異世界ファンタジー作品にも注力しています。その中から今回は本作をご紹介したい。主人公は20歳で命を落としては婚約破棄の瞬間にループしてしまうリーシェ。商人や薬師、侍女などの人生で得た経験や知識をフル活用して、7度目の人生こそ長生きしようと決意──という物語なのだが、決意とは裏腹にこれまで以上に波瀾万丈な人生になっていて、それでもめげずに立ち向かう彼女の生き様は必見。コミックスが2巻まで発売されており発売後即重版。今最も心を揺さぶられる波瀾万丈な恋物語、ぜひご一読ください！
■ 藤澤文彦（マンガMee編集長）の2021年イチオシマンガ
□ ｢キミと越えて恋になる｣柚樹ちひろ
藤澤氏コメント：20xx年、人間と獣人が共存する町で…と書くとなんだかSFチックですが、繰り広げられるのは種族を越えたふたりの恋の行方をめぐるピュアで甘くて刺激的な学園青春ラブストーリーなのです。惹かれあうふたりの恋心は基本超ピュアでキュンキュン。でも主人公の「甘いニオイ」にあらがえない獣人は感情を抑えきれずに、時には一線を越えそうになりドキドキ。ついつい引き込まれふたりを応援したくなっちゃいます。はたして恋の行方はどうなる？
■ 藤谷小江子（ちゃお編集長）の2021年イチオシマンガ
□ 「はろー！まいベイビー」かわだ志乃
藤谷氏コメント：オススメしたいのは「ちゃお」で大人気連載中の赤ちゃんマンガです。ある日、未来の自分が見えるという鏡のおまじないをしてみた小梅。覗いてみた鏡から自分の赤ちゃんが飛び出してきて、中学生なのに赤ちゃんを育てることに…?? 好きな男の子と協力して子育てするラブコメとしても胸キュンシーンの連続ですが、赤ちゃんの手がかかって大変な様子がとにかくリアルでキュート！子育て中のお母さんが読んでも「あるある！」とほっこりすること間違いなしの子育てラブコメです。
■ 古川麻子（flowers編集長）の2021年イチオシマンガ
□ 「ミステリと言う勿れ」田村由美
古川氏コメント：1冊だけ！ということならこちらを。1月10日からTVドラマも放送されている最注目作品の最新刊です。1巻の最初のエピソードで「過去に冤罪事件でやり玉にあがっていた」巡査部長・青砥が事件に巻き込まれ、過去の冤罪事件と向き合う「青砥編」がこの巻で完結します。青砥の娘が誘拐されシリーズ中、最高レベルにスリリングで切なく、過去の事件の驚愕の真相までが明らかになります。相変わらず巻き込まれ体質の整がこのエピソードでは青砥のバディとして大活躍！充実の1冊です！
■ 保坂嘉弘（月刊コミックガーデン編集長）の2021年イチオシマンガ
□ 「ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット」ホークマン（原作）、メカルーツ（作画）
保坂氏コメント：昨年1巻発売、今年2月22日（猫の日！）に2巻が発売される本作。その特異な設定で猫好き、ゾンビ好き、変なマンガ好きなどなど、様々な方々にご支持頂いています。猫化ウイルスが蔓延するニャンデミックな世界で、人類は生き残ることができるのか。孤立したスーパーマーケット、すぐクラッシュする車、全員は乗り切れない救援ヘリ等、ゾンビ映画のお約束を踏襲しながら、物語は加速していきます。理不尽な状況、大真面目なキャラクター達、重厚な作画。作品そのものが読者の皆様のツッコミ待ち。楽しく愛あるツッコミを入れながら、読んでいただきたい作品です。
■ 星野文彦（ゲッサン編集長）の2021年イチオシマンガ
□ 「あそこではたらくムスブさん」モリタイシ
星野氏コメント：湘南ゴム工業株式会社・総合開発部のムスブさん。「0.01ミリ」ずつ進んでいく純情ラブコメが、ここに来てますます見逃せなくなってきました。もどかしいまでにピュアな二人が、この巻でグ～ッと近づきます。もう、本当にグ～～～ッと！よくある表現で大変恐縮ですが、続きが気になってページをめくる手が本当に止まりません。そして、女性キャラを描かせたらピカイチのモリタイシ先生、ムスブさんの描写が神がかってきてます。ふとした表情の絶妙さには毎回驚かされます。そのあたりにもぜひご注目を！
