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手取り14万円、30代女性の悲哀「奈良の田舎にある実家から2時間かけて大阪に通勤。一人暮らしなんて出来ません」

2022年02月01日 12:30  キャリコネニュース

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老後の資金に不安を抱く人は少なくない。キャリコネニュースの「手取り20万円以下の人」をテーマにしたアンケートにも、独身女性たちから将来の不安を訴える声が複数届いている。ある30代後半の女性は

「手取り14 万円、年収およそ200万円。奈良県の田舎から2時間かけて大阪に通勤している正社員ですが、ボーナス無し、家賃補助無し、通勤費も全額出ない」(メーカー系、素材・医薬品他/正社員/未婚)

と厳しい現状を書き出した。(文:okei)

※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/6V8RFE22

「転職したいですが、40手前なのにスキルもありませんし…」

女性は自身の生活について、「一人暮らしなど到底出来ず、貯金も出来ず、大した贅沢も出来ません」と明かした。

「父も亡くなり、将来的に困るのは目に見えているので、つみたてNISAを始めましたが、月1万でも工面するのがやっとです。転職したいですが、40手前なのにスキルもありませんし、介護認定二級(編注:要介護2のことか)の母親の世話もあるのでなかなか自分のことだけに時間を割く事ができません」

高齢の親の介護まで負うには、手取り14万円では心許ないだろう。しかし女性は「今の会社だと勤続年数が長く融通がきくため、現状維持を何とか保っています」と綴っている。

「iDeCoやNISAなど始めてみたいが元手がないので諦めている」

また、「手取り14万5000円、年収300万円」という神奈川県の30代後半の女性(その他/未婚)は、

「ボーナスが無ければ生活が成り立たない。毎月の給料は、一切の娯楽を無くし、外食も無し、なんの楽しみも持たなければギリギリ生きていけるレベル」

と厳しい生活ぶりを明かす。女性は前職で体調を崩し退職、現在は役所でフルタイムパートとして勤務している。続けていきたい仕事だが、「今後の生活を考えると転職せざるを得ない」という。

「全員とは言わないが、一部を除き、手に職のない学歴もキャリアも無い大半の女性は、自身の身体を壊すレベルで働いてようやく余裕のある暮らしができるんだろうなと身を持って感じている」

と辛い実感を吐露する女性。「貯金も微々たるもので、iDeCoやNISAなど始めてみたいが元手がないので諦めている」と老後や将来について見通しの暗さを綴っていた。