レッドブルのモータースポーツコンサルタントを務めるヘルムート・マルコは、今後数週間以内にマックス・フェルスタッペンと2023年以降の将来について話し合うつもりだと語った。
フェルスタッペンの利益は彼の長年のマネージャーであるレイモンド・フェルミューレンが管理しているが、彼はまだレッドブルとの新しい契約の可能性について話し合う時間を作っていない。
マルコは『AutoRevue』に対し、「今後数週間のうちにマックスと話し合いをすることになるだろう」と話した。
「彼のマネージャー(フェルミューレン)と話をするのは難しかった。というのも、彼の息子がヨス(・フェルスタッペン/マックスの父)とともにドバイでレースに参加していたからだ」
2021年F1最終戦アブダビGPでタイトルを獲得したことにより、フェルスタッペンの報酬が上がるのも当然のはずだ。だがマルコは、推定2500万ドル(約28億8500万円)という非常に高額なフェルスタッペンの現在の報酬が上がる余地はほとんどないという。
「フェルスタッペンに関しては、我々はすでに限界に近づいている。ある時点で、それは終わりだ」
フェルスタッペンの最大のライバルであるルイス・ハミルトンは、メルセデスと2023年末までの契約を結んでいる。フェルスタッペンがある時期にメルセデスに誘われることはありえるのだろうかと尋ねられたマルコは、第10戦イギリスGPにおけるフェルスタッペンとハミルトンの接触後、フェルスタッペン側はメルセデスへの恨みが大きくなりすぎたと考えている。
「マックスが(メルセデスへ)行くとは思っていない。シルバーストンでの出来事により、彼は鞍替えしようと考えなくなったのだと思う」
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは最近、チームとフェルスタッペンとの特別な関係を前面に出し、“どんな紙切れよりも価値がある”と主張した。そしてマルコも、チームとドライバーの間にある並々ならぬ忠誠心を強調した。
「ルノーのエンジンではチャンピオンを勝ち獲ることはできないだろうとわかっていても、彼はチームに力を貸してくれた」
「ホンダと仕事を始めた際、我々は常に彼に対して、何を計画しているのかを隠し立てせずに話した。また彼はほかの開発についても知らされている」
「だから、我々と一緒にいて非常に居心地がいいと感じている、という彼の言葉を信じている」