FIAモータースポーツ事務総長でありシングルシーター部門責任者のピーター・バイヤーが、FIA F1レースディレクター、マイケル・マシが現ポジションから外れる可能性があると認めたと報じられた後、FIAは声明を発表、2021年F1アブダビGPで発生した問題について現在調査中であり、決定事項はないと強調した。
2021年最終戦、マシがレギュレーションに反する形でセーフティカーを運用したことが、ルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンのタイトル争いに影響、ハミルトンは著しく不利な状況に陥り、タイトルを逃がす結果になった。
これを問題視する声が高まったことを受け、FIAは今後の改善のために調査を行うことを約束した。
先週、オーストリアの新聞『Vorarlberger Nachrichten』が、事務総長バイヤーが「マイケルはさまざまな面で最高の仕事をした。彼にもそう伝えた。だが、新しいレースディレクターが登場する可能性もある」とコメントしたと伝えた。さらに『BBC Sport』は、マシが外される動きが高まってきていると報じている。
FIAは1月29日に声明を発表、現在調査が進行中であり何の決定も下されていないこと、1月13日に発表した調査プロセスに変更がないことを明らかにした。
「F1アブダビGPで起きた出来事についての詳細な分析が現在行われており、現段階では、その結果について何の決定も下されていない」とFIAの声明には記されている。
「以前発表したように、全F1ドライバーとの自由な議論の後に、この詳細な分析の結果は2月14日にロンドンで開催されるF1コミッション会合で発表される。そして最終的に、FIA会長モハメド・ビン・スライエムの権限で、3月18日のバーレーンでの世界モータースポーツ評議会会合において承認される必要がある」