世帯年収1100万円で3人の子どもを育てているという、キャリコネニュース読者から寄せられた声を紹介する。静岡県で暮らす50代前半の女性(その他/パート)は、
「児童手当は満額受けられず、ほかの家庭より手当による収入は少ない」
と書き出した。
「高校生の参考書、問題集などをメルカリで購入することも」
女性は続けて「長男は公立高校に進学したが、学費補助金は受けられないため出費が多い」として、さらに不満をもらす。
「中学3年生の次男が私立高校に進学すると学費が高いので、公立受験してもらいます。高額な塾代も児童手当があれば少しは充てられるがそれもない。税金も高い」
また日頃の生活については、次のように打ち明けた。
「子どもたちには1GBまで0円の格安携帯を持たせ、制限して使わせています。学校の友達がiPhone を持っているのをうらやましがるが、もちろん価格で選んだ安い携帯を持たせています。 できるだけ出費を抑えるよう、おさがり服や教材など使わせ、メルカリの出品にも励んでいる。高校生の参考書、問題集などをメルカリで購入することも。普段の食事も決して贅沢ではないです」
進学などライフイベントは事前に把握して備える
ファイナンシャルプランナーの大野翠氏(芙蓉宅建FPオフィス代表)は次のように解説する。
<メルカリや格安スマホの活用など、思いつく限りの工夫はすでに実践されていますので、ぜひ無理のない範囲で継続していただければと思います。
加えて実践するとすれば、家計全体の流れを再度確認してみることをお勧めします。メルカリでの売買や格安スマホ利用以前に、別の改善点が見つかるかもしれません。また3人のお子さんの年齢差も考慮し、今後発生する進学などのライフイベントに備える貯蓄等も並行して行いたいところです。大きな出費がありそうな時期はだいたい事前に把握できます。
その上で、どうしても学費が足りない場合は銀行など民間の金融機関で教育ローンを利用することもできます。国や自治体の奨学金などは年収制限がありますが、民間の教育ローンでは年収制限がありません。まずは他に削減できる出費が無いか等の家計改善が目標ですが、教育ローンが使えるということも念頭に置いておくと少しは安心して今後を迎えられるのではないでしょうか。もちろん無計画に教育ローンを選ぶことはせず、現在の家計を基に無理のない返済計画を立ててから利用しましょう。>
—–
※キャリコネニュースでは世帯年収に関するアンケートを実施しています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/6FE3D7NZ