月の手取りが20万円以下だと納得できない給料のような印象もあるが、人よってはそこまで悲壮感はないようだ。キャリコネニュースの「手取り20万円以下の人」をテーマにしたアンケートに、地方在住の男性からこんな声が届いた。
「手取り、年収については全国でも平均年収が最下位の県なのでまぁまぁ普通かなという感じです」(青森県/20代後半/未婚)
※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/6V8RFE22
「転職も考えていますが、しばらくは今の会社で働くつもり」
不動産・建設系の正社員として働く男性の手取りは19万円、年収およそ350万円だ。ちなみに総務省の資料(2019年全国家計構造調査)によると、全国で平均年収が最も低いのは青森県ではないが、37位と残念ながら高いほうではない。
それでも「現在実家に住んでいるので貯蓄はかなり出来ています」という男性。「この年収では結婚は無理と考えてます」と現時点での考えを明かしつつ、仕事についてこう語る。
「将来的に成長余地が無い業種なので他の業種への転職も考えていますが、しばらくは今の会社で働くつもりです」
将来性を冷静にとらえつつ、当面は現状維持の構えだ。今後については
「将来、年金の受給年齢も上がり受給額も減るので、貯蓄と倹約に力を入れてます。貯めたお金は資産運用に殆ど入れてます。最終的には経済的自立が目標です。目標を達成するために勉強中です」
と前向きに綴っていた。
「地方の賃金格差はもっと改善していくべき」
また同じく東北から、「手取り18万8000円で年収およそ400万円」という30代前半の男性(未婚/メーカー系、電気・電子・機械系/正社員)は
「秋田県に住んでいますが、残業もなく手取り18万円代でも問題なく暮らす事が出来るくらいです。総資産も800万は超えているのでそこそこ貯金もできています」
とある程度の余裕を明かす。しかし、「地方の賃金格差はもっと改善していくべき」と感じているそうで、不満をこう綴っていた。
「人の流出に歯止めの効かない状況を改善出来るのは、働く場所と賃金格差の抜本的な問題を改善するほか無いと思います。世界的にみて日本の賃金は長く停滞したままであり、これを受け入れている今の社会の状態に不満を感じます」