自分の努力が反映される場がなければ、仕事を続けるモチベーションは下がってしまう。キャリコネニュースに寄せられた「会社を辞めよう」と思ったエピソードの投稿から、40代男性のこんな悲しい経験を紹介する。(文:コティマム)
※キャリコネニュースではアンケート「会社をやめようと思ったエピソード」を実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/EYERWBZ9
「東京の支店にて『課長補佐』という立場でした」
男性は現在営業職で働いているが、過去にモチベーションが下がり会社を辞めたことがあるという。当時40代前半。支社制の会社で、埼玉と千葉に各2店、東京支店は1店のみだった。
「自分は東京の支店にて『課長補佐』という立場で仕事をしており、尚且つ、幹部候補向けプロジェクトや研修にも参加しておりました」
東京にある唯一の支店で、幹部候補にも選ばれるほど認められていた男性。ついに男性の努力が認められる時が来た。
「その幹部候補向けプロジェクト後の飲み会にて、支社長と支店長から『そろそろ腹括っておいてくれ。来年支店長やってもらうから』と言われました」
支社長は出向、支店長は異動、東京の支店は閉鎖
しかし、残酷にも運命の流れは変わってしまった。
「(支店長を任される予定の)その来年になった時です。トップダウン(社長)により、支社長は別会社へ出向、支店長は別部署へ異動、東京の支店は閉鎖……。 私は同い年の中途採用が支店長に昇級した埼玉の支店へ異動」
男性が支店長になるはずだった東京支店はなくなってしまい、男性を応援してくれていた支社長や支店長とも離れ離れに。男性は別の支店長がいる埼玉支社で働くことになった。
「東京で一緒に働いていた先輩・後輩もほとんどが辞め、埼玉ではアウェー感満載。通勤も2時間かかり、1年間は通っていましたが、どんどんモチベーションが下がり退社しました」
と振り返る男性。辞めたくなるのは無理もないと言えそうだ。