レッドブルF1チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、さらにランクを上げようとしている傑出した才能を持つ若い世代がいることから、F1は今後10年“素晴らしい状態”にあると述べている。
ルイス・ハミルトン(メルセデス)は37歳にして最盛期にあると主張しているが、7度のワールドチャンピオンであるハミルトンの後ろには、数シーズンにわたってハミルトンを追い立てている若手たちがいる。
そのグループの先頭に立つマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、圧倒的優位を誇っていたハミルトンについに打ち勝ち、2021年のワールドチャンピオンを獲得した。
しかし、F1の王座を狙う若手ドライバーはこのオランダ人だけでなく、フェルスタッペンに続いて夢を追う、類稀な才能の持ち主たちはほかにもいる。
「現在のF1は非常にいい状態にあると思う。エキサイティングな若手ドライバーがたくさんいるからだ」と、ホーナーはインドの『World Is One News』に語った。
「もちろんマックス(フェルスタッペン)はまだ24歳だが、彼の周りにはシャルル・ルクレール(フェラーリ)、2022年はメルセデスに移籍したジョージ・ラッセル、エキサイティングなランド・ノリス(マクラーレン)、カルロス・サインツ(フェラーリ)といった同世代がいる」
「おなじ年齢層のドライバーが多く、彼らは今後10年はグリッドにいるだろう」
「それはスポーツにとっても素晴らしいことだと思う。F1にとっても素晴らしいことだし、この状況がどう展開していくかを見ることは興奮する」
しかし、近い将来に向けては、ホーナーが選んだF1の若手ナンバーワンドライバーのポジションにはフェルスタッペンが留まるだろう。ホーナーはその理由を説明した。
「彼にはハングリー精神があり決意もある。それは生まれ持った才能だ」とホーナーは語った。
「彼は決して諦めない……」
「彼はファイターであり、どんなチャンスも逃すことはない。そのことが彼をエキサイティングで偉大なドライバーとして際立たせている」
「マックスが(前車の)後ろに付いたら、彼は(前車に)挑むだろう。それが彼にあれほど大勢のファンがついている理由だろうし、これからもファンは増え続けるだろうね」