「ワンダリズム きみを呼ぶ声」は、“コロナ禍に直面した世の中で改めて見直されているのは今目の前にある地元を見つめ直し、そこに新たな価値観を見出すことかもしれない”という思いから始まった、“地方から生まれる物語”を展開するプロジェクト。日本映画発祥の地の1つとされ、これまで多数のドラマ・映画のロケ撮影が行われているなど“常に新しい物語が生まれ続ける街”である兵庫・神戸を舞台に、五色塚古墳をモチーフにしたSFファンタジー作品が制作される。原案・コンセプトデザインをアニメーター・しのが担当。4人組ピアノロックバンドのHOWL BE QUIETが新曲「Wonderism」を書き下ろした。
HOWL BE QUIETと、企画プロデュースを務める東宝の武井克弘プロデューサーからはコメントが到着。HOWL BE QUIETは楽曲について当初はどんなことを歌えばいいか想像がつかなかったと明かしつつも、「アニメMVのストーリーを聞き、古墳が古くから伝わる誰かから誰かへのメッセージである、と考えた時に、今の自分の想いとすごくリンクしているな」と感じたと語り、「コロナ禍の中でライブが無くなったりと、リスナーとの繋がりを断たれてしまったように感じた時期でもあったので、それでも届けたい、繋がりたい、というありのままの想いを、そのまま曲に乗せようと思いながら作っていきました」と綴る。また武井プロデューサーは作品について「キーワードは、『未知との遭遇』。日本のアニメで見られなくなって久しい、胸躍る王道冒険ムービーを目指します」と語った。
■ 武井克弘(企画プロデュース)コメント
2011年からの2年間、東宝関西支社に勤務していました。その赴任中、公私ともに何度となく出掛けた神戸市。そこにこんな立派な古墳があるとは、恥ずかしながら知りませんでした。聞けば、埋葬者不明のミステリアスな古墳であるとのこと。既知で溢れ返ったこの世界に、未だ知られざる領域が残っているとは。俄然ワクワクしてきたではないですか。古墳をモチーフにアニメを製作する。こんなにチャレンジングな企画もなかなかありません。しかし、しの氏と古墳について調べてみると、幸運なことにいくつものセレンディピティに出会うことができました。加えて、音楽のHOWL BE QUIETとの出会い。恋愛ソングの名手である彼らに「遠く離れた相手へのメッセージ」というテーマを投げかけたところ、水平線の向こうから朋友の呼ぶ声が聞こえてくるような、企画にピッタリのテーマソングが上がってきました。それらを取っ掛かりに、我々自身も未知の領域へ漕ぎ出してみようと思いました。キーワードは、「未知との遭遇」。日本のアニメで見られなくなって久しい、胸躍る王道冒険ムービーを目指します。
■ HOWL BE QUIETコメント
□ プロジェクト参加へのオファーが届いたときの気持ち
「東宝が神戸市を舞台に“アニメMV”を作る」 初めにそうお話を頂いた時に、これはすごいものになるぞ!というワクワクと、そんな企画に自分たちが参加出来る喜びでいっぱいでした。
神戸市にはライブなどで何度も訪れたこともありましたし、何より、一つの”市”という大きな町と一緒に作品を作れることが嬉しかったです。