世帯年収1100万円は、ある程度は生活に余裕がある人もいるだろう。しかし公的制度や税金への根強い不満もぬぐえないようだ。キャリコネニュース読者から寄せられた正直な声を紹介する。（文：福岡ちはや）
※キャリコネニュースでは世帯年収に関するアンケートを実施しています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/CPG04M4S
「主人が贅沢に新幹線で帰るのは、高収入ならでは」
岩手県で暮らす40代後半の女性は世帯年収1100万円。女性には3人の子どもがおり、「2人は社会人となり、あとは高校2年生の子どもが1人。大学進学予定です」と明かす。女性はこれまでの生活を
「主人は2年くらいで転勤になるので、10年前から単身赴任しています。家事育児はすべて、私1人でこなしてきました」
として、次のように振り返る。
「そのため私の収入は月5万円ほどのアルバイトです。主人の収入が多く、私はアルバイトで時間に余裕があり、家事育児をしてきたことは贅沢と思っておりますが、二重生活プラス子ども3人ではとてもお金がかかりました。高校の授業料無償にもなりません。節約して暮らしています。旅行も行きませんし、外食も月1回とかです」
女性は夫が単身赴任先から帰ってくるとき、お金がなければ高速バスなど安い方法を使わなくてはならないが、「贅沢に新幹線で帰るのは、高収入ならではだと思っています。急な冠婚葬祭などには困らないくらいの余裕はあります」と余裕の一端も明かす。とはいえ、
「高収入だからといって税金ばかり取られ、子ども3人産んでも優遇されることはない制度にため息しか出ません」
と不満も吐露していた。
