アルファロメオF1チーム・オーレンのルーキーである周冠宇はF1での初シーズンを迎えるにあたり、経験豊富でオープンな性格のバルテリ・ボッタスは、考えられる限り最高のチームメイトだと述べている。
周は2022年3月に開催される第1戦バーレーンGPのグリッドに並び、F1に参戦する初の中国人ドライバーとして歴史を刻むことになる。
12月にアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで行われたシーズン後のテストでアルファロメオF1に加わった周は、ボッタスとともに仕事に取り組んだ。
22歳の周は、自身初のF1シーズンに臨むにあたって最高のチームメイトと一緒に仕事を学ぶことができると考えている。
「ルーキーにとって、初めてのシーズンでボッタスをチームメイトに迎える以上に良い選択肢はない」と周はソーシャルメディア上のインタビューに語った。
「彼(ボッタス)に勝つためには、最初から一生懸命に取り組み、F1全体と新マシンにもすぐに適応する必要があることは分かっている」
「でも、もっと重要なことは、僕が学ぶ過程で彼が助けになってくれるかもしれないということだ。彼はとてもオープンなドライバーなんだ。彼は情報を共有してチームと僕と話し合いをするけれど、それがとても助けになる」
「何といっても、彼はF1で多くの表彰台と優勝を獲得している。すべてのドライバーのなかで、彼はルイス・ハミルトン(メルセデス)を予選で上回った数少ないドライバーのひとりだ」
「彼は素晴らしい基準になるし、とても力強いチームメイトだよ。2022年は彼と一緒に進歩していきたい」
昨年のFIA-F2を、オスカー・ピアストリとロバート・シュワルツマンに次ぐランキング3位で終えた周は、2022年の目標について尋ねられたが、アルファロメオF1の新車パフォーマンスに未知な部分があることから慎重な姿勢を見せた。
しかし、中国の若きドライバーはF1参戦初年度にポイントを獲得することを望んでいる。
「まず、ポイントを獲得するという小さな目標を立てた」と周は語った。
「来シーズンのマシンにどれだけの競争力があるのかは分からない。明確なイメージを得るにはシーズンの開幕まで待つ必要がある」
「個人的にはポイントを獲りたい。でも、シーズン序盤の最初の2レースでポイント獲得を達成できるとは思っていない。あまりプレッシャーをかけないようにしている」
「F1でのレースを楽しみ、チームメイトやエンジニアから学んで、自分自身をあらゆる面で向上させたいと思っている」
「あらゆる面で向上できたら、自然と結果は出るだろうね」