生きていれば生活音は出るものだが、夜中に平気で大きな音をたてるのを「仕方ない」とは言い難い。掲示板ミクルに1月下旬、「深夜2時に窓を開けてドライヤーするのは非常識?」というスレッドが立った。スレ主は木造アパートで彼氏と同棲中という20代女性。彼氏が「まったく騒音を気にしない」ことに悩んでいる。最近は
「深夜の2時に彼氏が脱衣所の窓を開けてドライヤーをかけていてびっくり……」
したそうだ。近所迷惑だと注意しても「神経質だ」「近所に注意されたらその時はその時だ」と逆ギレされるという。(文:篠原みつき)
「深夜1時にパソコンデスクを組み立てようとする」
彼氏の無頓着ぶりは挙げればきりがないようで、ドライヤーよりも甲高い音の電動歯ブラシを夜中に使っていたり、引っ越し当初は「深夜1時にパソコンデスクを組み立てようと」したという。
スレ主は「あなただけの問題じゃない」と同居人として強く反発。パソコンデスクの組み立てだけは渋々やめてくれたという。スレ主はウンザリした様子で「私が神経質なだけなのでしょうか……」と問いかけた。
コメント欄には
「うわあ迷惑な人ですね、同類と見られるのは嫌だしめっちゃ冷めちゃうから私はお別れしますね」
「木造の集合住宅で深夜は気にするのが普通。昼間より音が響くし寝ている人が多いので迷惑」
など、「彼氏が非常識」という批判的な声が相次いだ。「スレ主の考え方が普通」で、一緒に住んでいるからには「関係ないでは済みません」とトラブルのもとになることを忠告する人も。
中には「なぜこの寒い中窓を開けていたのか」という疑問の声もあり、スレ主は湿気対策として開けていると説明していた。ただ、彼氏に騒音に配慮する気持ちがあれば、ドライヤーをかける間は窓を閉めただろう。スレッドには彼氏側を擁護する意見は見当たらなかった。
ドライヤーの騒音はパチンコ店に近い?
生活音は自分ではそれほどでもないと思っていても、近所付き合いの親密度、体調や性格などによって相手の受け止め方が変わってくる。筆者は以前アパートの1階に住んでいたが、同居人が上の階の足音や洗濯機の音がうるさいと怒っていた時期がある。しかし筆者はそれほど気にならなかった。しかし同居人も、相手と付き合いがあり「気を付けてくれている」と感じられれば、それほど怒りを感じなかったかもしれない。
ちなみに環境省の資料によると、夜間の住宅地域の騒音レベルの目安は40 デシベル(以下dB)ほど。ちなみにパチンコ店内が約90dBだ。ドライヤーの音は静音タイプでも50~70dBほどで、一般的なものは80dB以上になる。たとえ苦情が来なくても、夜間の住宅地で窓を開けて使えば同居人に「非常識」と言われるのも仕方ないだろう。
スレ主は多くのコメントを受け、この彼氏と「結婚は絶対できないな」という結論に至ったようだ。返信には「貯金がある程度貯まったらすぐお別れする予定でいます」とも書いていた。たかがドライヤーで……と思わないでもないが、結局は価値観の違いによる決裂だ。騒音問題は、男女関係が終わる原因に十分なり得るのだとわかった。
【参照元:掲示板ミクル https://mikle.jp/】