2022年01月23日 16:01 リアルサウンド
2022年1月21日、Nintendo Switch Onlineに『バンジョーとカズーイの大冒険』が追加された。本作は、NINTENDO 64時代の名作アクションゲームであり、いまだファンが多いタイトルでもある。今回は、まだ本作を遊んだことがない方に向けて、『バンジョーとカズーイの大冒険』の魅力をご紹介する。
【画像】個性的でクセのある敵キャラは『バンジョーとカズーイの大冒険』の魅力のひとつ
・クマと鳥のコンビが繰り出す多彩なアクションが魅力
『バンジョーとカズーイの大冒険』は、1998年発売のNINTENDO 64の3Dアクションアドベンチャーゲームだ。『ドンキーコング』シリーズでも有名なレア社が開発を行い、任天堂から発売された。本作はあの『スーパーマリオ64』のシステムを参考にして制作されたという背景を持ち、両作品は比較されることも多い。
しかし、『バンジョーとカズーイの大冒険』にはほかのゲームには見られない個性的な要素が数多く存在する。
特に、「バンジョー」と「カズーイ」のコンビが豊富なアクションは本作の大きな魅力だ。本作では、オスのクマ「バンジョー」と、彼が背負うリュックに入ったメスの鳥「カズーイ」が協力するコンビアクションを繰り出せる。たとえば、攻撃手段だけでもバンジョーがパンチしたり、カズーイのくちばしで扉を破壊したりとバラエティに富んでいる。さらに、カズーイがバンジョーを背負って高速で走ったり、空を飛んだりすることも可能だ。
また、本作ではステージ攻略のために別の生き物に変身するシーンもある。シロアリになって山を登ったり、セイウチになって冷たい水に入ったりとさまざまな生き物に変身して進行する必要があり、プレイヤーを飽きさせない。
このようなアクションの豊富さゆえに、『スーパーマリオ』などのシリーズに親しんだ人も新鮮な気持ちでプレイできるのではないだろうか。
・アクの強いキャラクターたち
『バンジョーとカズーイの大冒険』は、アクの強い世界観が特徴だ。本作のストーリー自体は、「魔女グランチルダにさらわれたバンジョ―の妹を助け出すため、グランチルダの砦に乗り込む」という非常にシンプルなものではある。
しかしながら、登場するキャラクターたちの個性が光っている。グランチルダに関しても、「ナメクジのしおづけ味の歯磨き粉を使う」「シャンプーの代わりにエンジンオイルで髪を洗う」など、強烈な設定が用意されている(この設定はプレイヤ―毎に微妙に変わる)。グランチルダはストーリー序盤から関わってくることもあり、悪役の割には律儀な性格も手伝ってどこか憎めないキャラクターとなっている。
そのほかにも、普段は真面目で礼儀正しいものの怒るとセーブデータを消そうと脅してくるモグラ「ボトルズ」、カバなのにカナヅチで船長を務める「キャプテン・ブラバー」など一癖も二癖もあるキャラクターが揃っている。キャラクターデザインもかわいらしく、子どもから大人まで親しみやすい。
その一方で、レア社ならではの独特な世界観は人を選ぶ。たとえば、本作ではゲップやオナラといった下品な音が頻繁に使用されている。また、敵を倒すと身体がバラバラになるなどグロテスクな描写もある。可愛らしくデフォルメされてはいるものの、その本質にはブラックユーモアがあり、ややシニカルな作風であるといえる。
・汚染された港や真夜中のマンションなどの多彩なステージも
バリエーション豊かなステージも本作の大きな魅力といえる。海に浮かぶ小島や雪と氷に包まれた山といった自然豊かなステージだけでなく、真夜中のマンション、オイルによって汚染された港といった近代的なステージまで幅広い。
また、ステージのギミックも予想の斜め上をいく。先述したコンビアクションやさまざまな生き物への変身などを駆使してこれらのステージを攻略するのはもちろんだが、トイレから下水道に入ったり、ラクダから強制的に水を吐き出させたりといった方法で突破するシーンもある。このような常識外れな展開には、昨今のプレイヤーも驚かされるのではないだろうか。
キャッチーなキャラクターとブラックユーモア、豊富なアクション、多彩なステージが魅力の『バンジョーとカズーイの大冒険』。ぜひこの機会に、Nintendo Switch Onlineで遊んでみてはいかがだろうか。(坂田憲亮)