「男女平等」が叫ばれるようになって久しいが、いまだに「男だから」「女だから」という凝り固まったイメージで苦しむ人は少なくない。キャリコネニュースに「男性だから」という考え方に疑問を持つ男性たちから、こんな声が寄せられた。(文:コティマム)
キャリコネニュースではジェンダーギャップをテーマにしたアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/ZYVZFJ4M
男性=力持ち?「『前時代的な考え方』と強い憤り」
男性の場合「体力がある、力持ち」というイメージをもたれやすい。大阪府の20代男性(その他/派遣社員/年収100万円未満)は、「とある就業先で、1人の女性スタッフにジェンダーハラスメントを受けたことがあります」と語る。
「その就業先は重量がある商品を扱っているのがもっぱらです。ただ、私は身体が細いこともあり、重量物を一度に多く持つことができません。それもあって少しずつ運ぶようにしていました。しかし、その姿をある1人の女性スタッフに見られたときに、『男なのに力がなさすぎる』『その量しか運べないなんて信じられない』などと言われました」
男性は自分なりに運べる量を運んでいたが、「男だから」というイメージが先行し呆れられてしまった。悔しさをこう綴っている。
「その言葉には『前時代的な考え方しかできないのか』と強い憤りを感じただけでなく、『別の就業先でも同じ目に遭うのではないか』と、不安を持つようになりました」
女性の何気ない一言が、男性にはトラウマになってしまったようだ。
「スーツ代は出してくれないが、当然のように男性はスーツ」
埼玉県の40代男性(事務・管理/正社員/年収650万円)は、勤務先の男女での服装の違いに違和感を抱く。
「男性はスーツ、女性はビジネスカジュアルということでしたが、女性は完全に私服。どこの会社でもスーツ代は出してくれないが、当然のように男性はスーツ。『男女平等』と言われ給料は基本性別で差がなくなってきているのに、男性はスーツ代、クリーニング代を自腹で払わなければならないのは納得がいかない」
服装が指定されると出費も増える。以前パンプスを強要される不満が女性からあがったことがあるが、男性も性別によるルールに不満を感じる場面は多いようだ。