世帯年収1500万円で50代前半の男性(メーカー系/営業職/正社員)が、キャリコネニュースにお金の使い方、独自の節約術を明かした。奈良県在住の男性には、2人の子どもがいる。上は社会人、下は大学4年生で、妻は公務員だ。男性はこれまでの人生を次のように振り返る。
「お金がなくて困ったことはないですが、贅沢はせず身の丈にあった堅実な生活です。ほかの世帯が毎年毎年旅行に行ったり、マメに車を買い替えたりできているのを不思議に思っています」
「贅沢はせず身の丈にあった堅実な生活」
現在はどのような生活を送っているのだろうか。男性は、
「食品は地場の安価なスーパー。普段着はイオンの専門店か三井などのアウトレットで調達。スーツは長年、百貨店のイージーオーダー。夕食の準備が面倒なときは適当に外食しますが、王将や回転寿司レベル」
と日常生活を明かした。また買い物のこだわりをこう綴っている。
「2年半前に半年落ちのBMW新古車を2台、お得に購入。プレミアにお金を出すことはないですが、物そのものの価値に見合った少しいいものを買い、修繕しながら丁寧に長く使うことで節約しています」
「ローンを極力組まないこと」も、男性なりの節約術だ。
「利息支払いを節約しています。車もキャッシュ、家も土地の3000万円はキャッシュ(で支払い)。これらをローンにした場合と比較し、総支払額は数百万円変わるはずで、その分を貯蓄にまわせます」
ちなみに男性は「投資は一切しない」という。キャッシュ払い作戦が功を奏したのか、趣味にお金をかける余裕も十分にあるようで、
「3か月に2回ほどのペースでゴルフに行き、妻はファンバンドのコンサートチケットが取れたら札幌でも広島でも出かけて楽しんでいます。夫婦でスポーツジムに通い、天気を見ては釣りを楽しんだりをしています」
と綴っていた。
ファイナンシャルプランナーの大野翠氏(芙蓉宅建FPオフィス代表)は次のように解説する。
<車や住宅など大きな買い物をキャッシュで払うと、確かに利息分の節約になります。特に住宅ローンは30年前後の長期に渡って利息を払い続ける商品ですので、利息分だけでも高額になります。
一方、ローンのメリットもあります。一回で大きな預貯金が減らないため、その後のマネープランが立てやすいという点です。無理のない返済計画の下できっちり返済していけば、ローンも利息も決して悪ではありません。むしろ、教育費などに資金を回せる余裕が生まれることもあります。
日本の平均的な年収層では、なかなかキャッシュで高額な買い物はできないでしょう。そのため、住宅ローン控除などの税制優遇も受けながら上手にやりくりをしていくのが妥当です。
今回の回答者様は、現金主義のなかで自分なりに意義を見出し楽しんでいらっしゃいます。安全性と流動性に最も優れた金融商品は現金です。十分な現金があれば、投資の必要もないと言えます。>
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