キャリコネニュース読者からは、ブラック企業で「有休を取得できなかった」というエピソードが数多く寄せられている。(文:林加奈)
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父の手術日も「人が足りないから休まれては困る」
40代女性(サービス・販売・外食)は現在、パートで調理の仕事をしている。パートでも6か月以上働き、勤務日の8割以上出勤すれば10日の年次有給休暇が取得できるはずだが
「週5勤務なのに有給休暇は3年勤務してたったの3日。1~2年目の人は有給休暇はありません」
と書き、憤りをあらわにする。
勤務先のブラックな対応はそれだけではないようで
「父が大病をして手術する日も、『人が足りないから休まれては困る』と。今後、父の容態次第で急に休むことがあるかもしれないと伝えると『事前にわからないと困る』と言われました。休みの日などにグループLINEで業務に関係のないことを送ってきたり、失敗したらグループLINE内で晒されたりします」
「調味料の減りが早いと『持って帰っているのでは?』と、ありもしない疑いをかけられて、それを私本人に言うのではなく他のパートさんに言ってまるで私を泥棒扱いします」
と、呆れた現状を明かす。
「『休んでんじゃねぇよ』的な陰口がいろんな席から聞こえてきた」
クリエイティブ職の20代女性(東京都/年収550万円)は過去に勤務したブラック企業で「有休を使ったことがなかった」と振り返る。
「忙しくて取れないというだけでなく、特に新人は学びの時期なのだから休まないのが美徳、という空気がある。同期がやむを得ない理由で有給休暇を取ったとき『休んでんじゃねぇよ』的な陰口がいろんな席から聞こえてきた。『え?じゃあどんな理由だったら有給取っても許されるん?』とわからなくなり、休むのをやめた」
会社全体で有休が取れない雰囲気を作っていたのだろう。陰口を言われるのを恐れて有休をとらなかった女性。「ついでにその数年後に会社も辞めた」と締めくくっていた。