バルテリ・ボッタスは、F1での次の所属チームにウイリアムズではなくアルファロメオを選んだのは、“直感”と確実な情報にしたがってのことだったと述べている。
12月に行われた最終戦アブダビGPにおいて、ボッタスはメルセデスとの5年間を締めくくった。ボッタスは10回の優勝をチームにもたらし、ドライバーズ選手権2位を2回獲得した。しかしメルセデスは、ウイリアムズで3年間を過ごした育成ドライバーのジョージ・ラッセルにレースシートを与えて世界チャンピオンたちと戦わせることを決断したため、ボッタスはチームを去ることになった。
ボッタスは、F1の『Beyond the Grid』ポッドキャストで、メルセデスファミリーに残留し、エンジンカスタマーチームのひとつで彼が2013年から2016年まで在籍したウイリアムズを移籍先候補とする機会はなかったのか尋ねられた。
「その機会はあった。選択肢としてあったよ」とボッタスは語った。「僕にとってはあの時点で現実的に、長期の選択肢はそう多くなかった。ウイリアムズかアルファロメオだった」
ボッタスはヒンウィルで目にしたことと、アルファロメオF1のチーム代表を務めるフレデリック・バスールの言葉に確信を持ち、フェラーリ製パワーユニット(PU)を使用する同チームへと意向を切り替えることにした。また、その元となった複数年契約はボッタスの心に平安をもたらした。
しかし32歳のボッタスは、これが簡単な選択ではなかったことを認めた。
「双方からできるかぎりの情報を集めようとしたし、同時に自分の直感に耳を傾けた。自分が持っている情報だけを元にしてね」とボッタスは振り返った。
「簡単ではなかった。ウイリアムズは現在上昇傾向にあると感じている。彼らの将来は明るいと思う。でもともかく僕は、アルファが自分にとって正しいと感じた」
ボッタスは、メルセデスのパワーユニットの代わりにフェラーリのパワーユニットでレースをするチャンスは、魅力的なオファーだったと認めている。
「メルセデス以外のエンジンということが、良い感じがした。繋がりを持つのではなくね。僕にとって完全に新しく、異なるものだからだ」