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防犯対策を考える 第6回 女性は必見! 身を守るためのコンビニと防犯ブザーの「効果的な使い方」

2022年01月11日 13:01  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
犯罪から身を守るためには、一人ひとりが正しい防犯知識を身に付けておくことが欠かせません。普通に暮らしている中でも被害に遭いやすい女性は、なおさらです。最新情報をまとめます。


○誰もが犯罪被害に遭ってもおかしくない時代



今は、誰がいつ、犯罪に遭うかわからないような不穏な時代です。マイナビニュースの女性読者、防犯に関心のあるすべての方のために、「女性防犯アナリスト」で「防犯ママ」の桜井礼子氏にお話を聞きました。



――子どもの防犯記事で、防犯ブザーの話をお聞きしました。大人の女性にも必要ですよね?



桜井氏: 防犯ブザーは、大人の女性にも欠かせません。子どもが好む愛らしいデザインの防犯ブザーがほとんどですが、中にはシンプルで洗練された大人向けデザインの製品もあります。常にバッグにぶら下げましょう。



――防犯ブザーの選び方や、使い方のコツを教えてください。



桜井氏: 防犯ブザーは、安いものは作りもそれなりです。使い方は、手に持って鳴らし、遠くに投げる方法をお勧めしています。持ったまま鳴らしても誰も気付いてくれないかもしれませんし、相手が逆上して向かってくる恐れもあります。その点、音を鳴らして遠くへ投げれば、加害者は音がどこまで聞こえているか分からず、逃げる可能性があります。だから、投げても、踏み付けても壊れないような頑丈な作りのものがいいです。


○通勤・退勤時の身の安全を確保



女性の暮らしには危険がいっぱい。桜井氏によると、「年齢問わず、頼りになるのはコンビニ」とのこと。また、通勤電車、徒歩での帰り道など、危険を回避するための知識と技術を教わりました。



――桜井さんは、コンビニを防犯の重要拠点とお考えになっているそうですね。



桜井氏: 「子どもは危険を感じたら110番の家へ」ということは、子どもの防犯記事で紹介した通りです。実は大手コンビニ加盟店の多くは、子ども110番の家に登録されています。子どもや女性だけでなく、危険を感じた時は全員コンビニに駆け込みましょう。「スマホから110番」「店員に通報してもらう」「家族に迎えに来てもらう」などの行動が取れます。私自身も昔コンビニに駆け込み、家族に来てもらったことがあります。



――スマホも防犯の重要アイテムですね。



桜井氏: 夜道など、危険を感じる場所では片手にスマホ、片手に防犯ブザーを持ちます。危険を感じたらすぐに110番にかけられるようにしておきましょう。エレベーターに乗る時も、スマホを握り締めます。誰か他の人と一緒になりそうだったら、電話がかかってきたフリをすれば、その場からスムーズに脱出できます。ただ、歩きスマホは無防備すぎるので、防犯的には絶対NGです。歩きながらのイヤホンもやめましょう。



――犯罪被害に遭いにくい行動や動きやすい服装、靴は重要ですね。できるなら、常にスニーカーでも良さそうです。



桜井氏: パンプスが必要な業種なら会社に置いて、必要な時だけ履き替える方法があります。通勤・退勤はスニーカーなど、歩きやすい靴を選びましょう。そして、自宅に帰ってカギとドアガードをかけるまで安心できません。室内照明は、点けて出掛けるか、タイマーやスマホアプリなどを活用して、日没後ぐらいから点灯するようにしましょう。不在の時間、帰宅する時間を不審者に知られないようにするためです。


○取材協力:桜井礼子(さくらい・れいこ)


防犯専門家・日本初女性防犯アナリスト。「予知防犯」を社会に浸透させ、正しい防犯知識を普及させることを目的とした「日本防犯学校」の副学長。防犯界のカリスマである梅本正行氏に15年間師事し、事件現場の検証と取材に携わる。女性・母親・高齢者の親を持つ皆様と同じ目線で、予知防犯を提唱中。


木村悦子 きむらえつこ 出版社勤務後、編プロ「ミトシロ書房」創業。紙・Webの企画・編集・執筆を行う。著書に『入りにくいけど素敵な店』『似ている動物「見分け方」事典』など。関心領域は、食文化・動物学・占いなど。 この著者の記事一覧はこちら(木村悦子)