米シカゴで指揮者として活躍する女性が、産後3日でステージに立った。女性は今回が第2子の出産であり、第1子出産の際に悔しい思いをしたことから今回の驚きの行動に出たという。女性の行動には「手本となる人が現れた」と賛同のコメントが届いているようだ。『New York Post』などが伝えた。
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米イリノイ州シカゴの「シカゴ・オペラ・シアター(Chicago Opera Theater)」で指揮者として活躍するロシア出身のリディヤ・ヤンコブスカイヤさん(Lidiya Yankovskaya、35)は先月16日、第2子となる男の子を出産した。
同シアターでミュージックディレクターを務めるリディヤさんは先月11日と19日、米作曲家のマーク・アダモ氏(Mark Adamo)による作品『Becoming Santa Claus』の公演に指揮者として登壇した。つまり出産の5日前まで指揮棒を振り続け、出産してからわずか3日後には同じステージに立っていたのだ。
クラシック音楽の世界では、白人でない指揮者や女性指揮者に対する差別がいまだ存在しているという。主要なオペラシアターでミュージックディレクターというトップの地位に女性がいるのは極めて珍しく、アメリカではリディヤさんと「サンフランシスコ・オペラ(San Francisco Opera)」で同じ肩書を持つキム・ウンサンさん(Eun Sun Kim)だけだ。
画像は『Lidiya Yankovskaya 2019年11月10日付Instagram「“Once you have one, it helps others.”」』『Lidiya Yankovskaya 2022年1月6日付Facebook「My holiday break: conducting an opera, birthing a human, conducting an opera, editing recordings, sledding on the winter's first snow, toddler science experiments, and full family cuddles」』のスクリーンショット (TechinsightJapan編集部 iruy)