パチンコ・パチスロの歴史が大きく変わろうとしている。いよいよXデーがやってきた。
2022年1月は、パチンコホールにとってはまさに転換点となる月だ。ルール変更によって、これまで人気だったパチンコCR機やパチスロ5号機が撤去されるからだ。
この期に及んでは、CR機だと『ぱちんこCR真・北斗無双』ぐらいしかビッグネームは残ってはいない。パチスロもせいぜい『SLOT魔法少女まどか マギカ2』ぐらいで、稼働中の機種はそう多くない。
しかし前者は一撃2,400発の出玉が連チャンする仕様が今になって重宝されているし(最近は一撃1,500発がループするものが多い)、後者はパチスロ6号機の宿命である上限2,400枚規制がない。
だからファンたちは、名残惜しそうに、撤去までの残り僅かな時間でCR機やら5号機やらを打ち込んでいるのだ。
しかし、CRの後継となるP機にはまだ爆発力があるが、パチスロ6号機はもう、どうにもならないというのが1ユーザーの感想だ。
実際、パチスロ店は、このタイミングで「閉店」を決めた店も多いようだ。ネット上でもあちこちで、その告知を目にする。
閉店続々?!
先日、5ちゃんねるに「パチンコパチスロ屋さん、1月31日で潰れまくるwwww」というスレッドが立っていた。
このタイミングで撤去される5号機は、もう設置数自体も少ないし、出玉性能が苛烈でもなく、一撃で10万円も20万円も出るような機種はない。
ただ、前述したようにファンも多く、今月末で撤去となると、ただでさえ減っている客足がもっと遠のくし、そのせいで閉店を余儀なくされるホールが出るのは、これは仕方ないだろう。
今はめっきり減ったパチスロ専門店だが、さらにこの1月が峠という話も、ちらほら見聞きする。ネット上では冗談抜きで連日のように閉店の告知を見かけるし、パチンコフロアを併設しているホールでも閉店というケースを見かける。
このスレッドでは「いまだにCR機が多いとこは怪しいだろうな」と、突然店じまいの可能性を指摘する書き込みなんかもあった。
実際、ある店舗ではギリギリまで告知をせず、いきなり店を閉める旨のアナウンスをしたようだ。これを知って、貯玉をカードに残していた常連のことを考えていないのでは? という気持ちにさせられた。
「あの店、そろそろ危ないかも」というようなホールに心当たりがある方は、貯玉の清算を早めに済ませておくのが無難だ。
パチスロの聖地も陥落。
その昔パチスロの聖地とも言われていた新宿のホールが、年始早々に1月31日で閉店するという告知をして、数々の業界人やユーザーを驚かせている。
個人的にはこのお店、5年ほど前からたまに通っていた程度のものだけど、その昔は“パチスロのデパート”なんて呼ばれて、全国的にも知名度の高いホールだった。
昨年12月26日にも偶然ここで有馬記念の中継を眺めながらジャグラーを打っていただけに、個人的にも衝撃は大きかった(馬券は外れたしジャグラーでも2000円負けた)。だってお客さん自体はそこまで少ないってわけでもないように見受けられたんだもの。
このお店、今は割り切って閉店までの短い期間に5号機を新台導入するなど、最後の花火をガンガン上げているのが男らしい。
その他、かつては業界3位のシェアを誇っていたグループも、大型店舗を閉めるという告知を、つい先日行っていた。
振り返ると、長期化している不況。改正健康増進法によるホール内禁煙。コロナ禍による客足の低迷。そしてCR機、5号機の完全撤去。ここまで条件がそろってしまっているのだ。業界を取り巻く環境は厳しくなるばかりのようだ。