パワハラ発言を受けるなど、職場で辛い思いをする人は後を絶たない。キャリコネニュース読者からは、ブラック企業で聞いた「信じられない一言」を明かす声が寄せられている。(文:林加奈)
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骨折なのに「病院終わってから仕事来れるでしょ」と言う先輩
倉庫内作業の仕事をしていた30代男性は、職場で「残業ありきの仕事量」を任されていた。派遣スタッフも巻き込んで残業させるほどで、男性は派遣スタッフに指示を出さなければいけない自分の立場が辛かったようだ。
「7時半に出勤してお昼は14~15時ころ。土曜日出勤をしない派遣さんは『たまには倉庫内清掃をさせろ』と上司から指示するように言われ、派遣さんの掃除が終わったのは21時頃など。派遣さんが骨折治療で病院に行くために休むと『病院終わってから仕事来れるでしょ』と先輩談。そんな人間になりたくない。派遣さんに指示を出して恨まれたくないので辞めました」
骨折で通院している従業員に倉庫内作業をさせようとする先輩。こんな派遣先は派遣スタッフだけでなく、社員もお断りだろう。
仕事をろくに教えない先輩「臨機応変に動こうよ。みんな頑張っているんだから」
20代女性(教育・保育・その他)は、当時の職場を「とにかくまともに教えてくれる人がいなかったですね」と振り返る。
「上司が先輩に『仕事教えてあげてよ』と声掛けしていて、その時先輩は上司の話を全く聞かないでツーンとしていました。主婦の人同士で固まって、わからないことを聞いても『これだよ、あれだよ』と適当な返答ばかり。休憩所でその先輩と2人きりのときには『ちゃんと聞いてよ。上司の人に対して言葉遣いがなってない。臨機応変に動こうよ。みんな頑張っているんだから』と」
先輩は漠然としたアドバイスをするだけで具体的に仕事を教えてくれなかったようだ。臨機応変に頑張って動けるようになるために仕事を教えてほしいものだが……
「挙句の果てには容姿や人格否定までされるようになりました。『髪の毛ボサボサだよ?』『免許まだないの?会社入って取るタイミング見失ったね』」
髪の毛がボサボサだと指摘するにも、言い方というものがあるだろう。免許だってタイミングが難しくても社会人になってから取得する人はいくらでもいる。女性は会社を辞めるタイミングだけは見逃さなかったようだ。