会社はしばしば、独自のルールを設けて働く人を困惑させる。労働基準法を守る意識が薄いどころか、まったくない職場もあるようだ。キャリコネニュースで「職場のやばいルール」をアンケートで募集したところ、ビル設備の技能工として働く40代男性(京都府/年収300万円)が、驚愕の理不尽ルールを明かしてくれた。
※キャリコネニュースでは「職場のやばいルール」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/S4CM1A8Q
「工事立ち会いと違い、お金を生み出さないから」と上司
男性は、大手ゼネコンの施設管理を行なう子会社に中途入社した。日中は自分が担当する顧客のビルに行き、点検や修繕、老朽箇所の修繕提案などをする仕事だ。驚くことにその会社には、「社内における事務作業には残業を付けてはならない」という異常なルールがあったという。男性は、そのルールを聞かされた上司から
「事務作業は工事立ち会いなんかと違い、お金を生み出さないから」
という説明を受けたそうだ。この理不尽な決まりに対して男性は
「契約に基づいて点検や作業をし、その報告書がお客様のところに届いて、初めて業務が完了するわけですし、人員を拘束している分の給与は支払われるのが普通です」
と、しごくまっとうな理屈で不満を訴えていた。
その後男性は、「今は定時上がりの部署に移動させてもらいましたが」と理不尽なサービス残業はしていないことを報告。ただし「持病のうつ病が悪化したと医師に診断書をもらってですが……」と付け加えた。結局、職場のやばいルールに心身がもたなかったのだ。