世界最大規模の同人誌即売会「コミックマーケット99」が12月30、31日に開催され、2日間合計で11万人が来場した。2年ぶりのコミケとあって、会場となった東京ビッグサイトには、数多くのコスプレイヤーが集まり、久々のコミケを楽しんだ。そんなコスプレイヤーたちにコミケの感想、そしてこのコロナ禍での変化を聞いた。（取材・文：徳重龍徳） 【別カットの写真は関連記事から見ることができます】
浅倉うみ（アイドルグループ「BenjaminJasmine」メンバー、Twitter：＠umi＿benjas）、コスプレ：がうる・ぐら
浅倉うみ（撮影：徳重龍徳）
Q：コミケの感想を教えてください。
「今年はどうなるかなと思っていたのですが、無事開催できて本当に良かったです！ 今年もたくさんの方にお会いできて嬉しかったです。コミケのなかったこの2年間、コスプレをお見せする機会がなかったので、家でできるコスプレをたくさんしていました」
Q：コロナがあってから、ご自身のキャリアに変化はありましたか？
「普段はアイドルをしているのですが、新体制になりグループ名が変わったり、新メンバーが加入したりと変化がありました。『TOKYO IDOL FESTIVAL』という日本最大のアイドルイベントに、アイドルとしてだけでなくコスプレ枠でも呼んでいただいたり、コスプレでの知名度も少しずつですが上がっているようでうれしいです。2022年はコスプレでバズることが目標です！」
西井綾音（レースクイーン / コスプレイヤー、Twitter：＠atata＿dayo）、コスプレ：「オーバーウォッチ」D.Va
西井綾音（撮影：徳重龍徳）
Q：コミケの感想を教えてください。
「コミケ歴は8年くらいになります。今回のコミケはいつもよりも人が少なくてびっくりしましたが、やっぱりコミケは楽しいです！」
Q：コロナがあってから、ご自身のキャリアに変化はありましたか？
「コスプレする頻度が減りました。あとコロナ禍になってからレースクイーンになりました！ ゲーム配信を初めて、そちらのほうでもお仕事をもらえるようになっています。2022年はたくさんコスプレをして、イベント等にもたくさん出たいです」
仲村まひろ（グラビアアイドル、Twitter：＠mahironakamura）、コスプレ：「カードキャプターさくら」木之本桜
仲村まひろ（撮影：徳重龍徳）
Q：コミケの感想を教えてください。
「コミケ初参戦で、実はコスプレ自体が初めてです。私は、バトントワリングを12年間しており、日本一にならせていただいたこともあるので、バトンが回せる『カードキャプターさくら』のさくらちゃんがいいんじゃないとのアドバイスもあり、このコスプレにしました。初参戦なので右も左もわからず、不安な気持ちでいっぱいだったところに、ハプニングもたくさんあり、正直心が折れそうでした。着替えを途中でやめて帰ろうかと思ったりもしましたが、優しいスタッフさん方に助けていただいて、無事に参加することができました。コミケ、最高に楽しかったです。コスプレも楽しかったし、次も絶対に参加したいです！」
Q：コロナがあってから、ご自身のキャリアに変化はありましたか？
「大阪から上京してすぐにコロナ禍で活動を自粛することになってしまったのですが、逆にSNSに使える時間が増えました。それで、YouTubeを始めてみたところ、動画再生が200万回以上でプチバズりをしたり、Twitterも2年でフォロワーが6万人を超えましたし、SNSを見ていただいた業界関係者の方から、テレビや雑誌のオファーをいただきました。2022年の抱負は「変わる」です。自分自身にマンネリ化から停滞感をおぼえていたので、とにかく自分を変えたいです。その一歩がコミケ参加でした。より魅力的な自分になるために、どんどん色々なことに積極的に挑戦していく年にします」
國井紫苑（女優 / モデル、Twitter：＠ciooooon）、コスプレ：「BLACK LAGOON」ロベルタ
國井紫苑（撮影：徳重龍徳）
Q：コミケの感想を教えてください。
「コミケは2018年の冬コミから参加しています。この2年は夏と冬にあったコミケがなかったので、体育祭がなくなったみたいでちょっと寂しかったです。今回はコスプレできる場所がいつもと違って戸惑いましたが、人数制限のおかげで、更衣室にテーブルと椅子があったのが嬉しいです」
Q：コロナがあってから、ご自身のキャリアに変化はありましたか？
「舞台だけではなく撮影に力を入れて頑張ったり、DMMぱちタウンエンジェルスなど新しいことをやってみようと思いました。待ってるだけじゃダメだって。2022年は飛躍ばかりを考えずに、コツコツと一つずつ努力をしていけたらと思ってます。10月からほとんど休みなく仕事をしてるので体調管理も今まで以上に頑張りたいです」
安ノ雲（コスプレイヤー、Twitter：＠＿unknown＿mm）、コスプレ：オリジナル
安ノ雲（撮影：徳重龍徳）
Q：コミケの感想を教えてください。
「2年ぶりと、とても久しぶりのコミケなので嬉しいです。いつもより人は少ないですけれど楽しいですね。テンションが上がります。コミケの良いところは、交流が持てるところですね。コロナの期間中はSNSでしか交流が持てなかったですが、今回のコミケで、ファンの方や昔からの友達とも会って、顔を合わせておしゃべりできました」
Q：コロナがあってから、ご自身のキャリアに変化はありましたか？
「私はコロナが流行るタイミングで東京から仙台に移住し、そもそもの活動ができなかったので、完全にファンティアなどに切り替えて、撮影会とかイベントに全然出なくなりました。なのでイベントに出ること自体2年ぶりです。コロナの状況によりますが2022年はイベントや撮影会にもっと出られたらと思います」
橘祐里（アイドルグループ「きゅい～ん’ズ」メンバー、Twitter：＠Kyueens＿Yuri）、コスプレ：「ラブライブ！」小泉花陽
橘祐里（撮影：徳重龍徳）
Q：コミケの感想を教えてください。
「冬コミは東京に来てから毎年来ているので、6年目です。参加者は以前より少ないですけど、ワクワクしています。以前のコミケは人が多くて寒くなかったですが、きょうは人がいなくて寒いです（笑）。でも2年ぶりなので、気合も入って楽しい限りです」
Q：コロナがあってから、ご自身のキャリアに変化はありましたか？
「所属するアイドルグループの新メンバー加入（のタイミング）がコロナ禍になってしまい、うまく活動できない時期があったんですが、最近は活動も再開し、ファンの方も戻ってきています。あとウーバーイーツをめちゃくちゃ使うようになって、今では徒歩10分のコンビニでも使っています（笑）。2022年はいろんな方の目につく大きいイベントに出て、新しいファンを増やせるよう頑張っていきたいです！」
紫帆（女優 / コスプレイヤー、Twitter:＠shiho＿OMNIA）、コスプレ：「アイドルマスター シャイニーカラーズ」樋口円香
紫帆（撮影：徳重龍徳）
Q：コミケの感想を教えてください。
「もともとコスプレに興味があったのですが、なかなか勇気が出なくて、事務所に入ったのをきっかけに始めました。コミケは今までは友達が行く時にお金を渡して、欲しい物を頼んでいました。自分で来たのは今回が初めてですが、楽しいです」
Q：コロナがあってから、ご自身のキャリアに変化はありましたか？
「緊急事態宣言が明けてから、仕事やオーディションの量が圧倒的に変わりました。なので動き始めたんだなと感じています。コスプレイヤーとしてこれからやっていくには、イベントで名前を広めていくしかありません。イベントにはこれからどんどんと参加していきたいです。今はファンの方とお話するときも対面にアクリル板がありますが、2021年はそれがなくなればいいなと思っています」
Reina＋World（レースクイーン/イベントコンパニオン/東京大学大学院博士課程、Twitter：＠reinaworld＿）、コスプレ：静波まつり
Reina＋World（撮影：徳重龍徳）
Q：東大大学院で分子生物学の研究をしているそうですが、コロナの影響は大学にもあったのでしょうか。
「大学の研究もシフト制になりました。普通はシフト制は組まないんですけど、在室制限がかかったので、うまく研究ができない時期もありました。それでテーマを複数やるようになり、かなり厳しい感じでした。新型コロナの研究は継続なんですが、他の分野は制限がかかりました。また動物実験、私たちは虫ですが、そちらの取り寄せも厳しくなりました。サプライチェーンの混乱で試薬や、実験の道具が届かない。道具も全部PCR検査に回されて、私たちの分野はたまたま近いので、苦労しました。ただ今はだいぶ落ち着きましたし、これからはバリバリやっていきたいです」
Q：レースクイーンやイベントコンパニオンの仕事はいかがですか。
「展示会は少し戻っていますが、縮小開催となっていて、出店するブースも減っています。ですので、イベコンの仕事も競争が激しくなり、なかなか受からない印象です。レースクイーンも継続でチームに残る子がいるので、新規の枠は減っていて、こちらもなかなか受からない状況です。今回のコミケも入場者が少なく、私たちのような仕事を雇わないブースも多かった。来年どんなコロナの株がでるかはわかりませんが、飲み薬やワクチンが普及すれば、コロナがあっても経済活動が戻ればいいなと思っています」
