せっかく入社した会社も、職場の環境が劣悪だった場合、すぐに辞めたくなってしまうだろう。今回は、「とにかく社長がケチ」で、冷暖房を一切つけてくれない製造業の職場を5か月で辞めたという愛知県の30代女性の声を紹介する。(文:草茅葉菜)
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「昇給も有休も賞与も一切ない、不満なら辞めてもらって結構」
女性が入社した時、社長は一言「昇給も有休も賞与も一切ない、不満なら辞めてもらって結構」と言い放ったという。そんな社長のせいで、職場の環境も尋常ではなかったようだ。
「エアコンもない倉庫のような職場は屋根も壁もボロボロで穴が空いているので雨が降ると大惨事。埃だらけの謎の段ボールがあちこち詰まれて狭いし汚いし虫はわいてるし……」
不衛生なうえに、夏は「朝から40℃を越えるサウナ」、冬は「部品を組み立てるのに使う接着剤も固まってしまうほど」の寒さだったと女性は明かす。
「震えるほど寒く仕事にならない」と感じた女性は、社長にストーブを点けて欲しいと頼んだが、「灯油がもったいないからダメ、厚着して足元に段ボール敷け」と撥ね付けられてしまった。
「休憩室でも頭から毛布を被り、使う度にブレーカーの落ちる電子レンジを駆使してやっとぬるめに仕上がったスープで手を温めて何とか暖を取っていた」
と苦労を振り返る。
そんな無理が祟り、女性は体調を崩し、膀胱炎を発症したのを機に退職。その後転職した女性は、
「新しい職場は同じ業種でもエアコン完備、清潔な職場環境、昇給有休寸志もありとにかく従業員を大事にしてくれる。悩まされていた喘息症状もすっかり改善し、相当汚い環境だったんだなぁと思い知った。転職して本当によかった」
と喜びを綴っていた。