一口に「介護職」といっても、ヘルパーやケアマネージャー、サービス提供責任者など、さまざまな職種の人たちが介護現場を支えている。もちろん求人情報にはそれらの職種が明記されているはずだが、キャリコネニュースには「当初決まっていた仕事と異なる仕事に従事させられた」という経験談が多く寄せられている。(文:林加奈)
※キャリコネニュースでは引き続きアンケート「仕事を即行でやめた人」を実施しています。回答ページはこちら https://questant.jp/q/HF78WM9H
総務・施設管理職として入社したのに、「入居者の送迎をやって」
40代女性(千葉県/福祉・介護/年収350万円)は、介護施設で「相談員で入ったはずが、仕事を教えてもらうことなく、介護の仕事ばかりだった。後から聞いたが介護士が次々と辞める職場だった。遅番、早番がないはずなのに早速されて誰にも相談できず、体調不良を理由に1か月で辞めた」と、当時の経験を綴る。
50代男性(千葉県/福祉・介護/年収300万円)も、介護施設に「総務・庶務管理職として年俸420万円の求人に応募。面接に行き採用されました」と振り返る。
「しかしながら、総務経験がないことから半年間は契約社員。その後また面談して決めましょうともっともらしい話でスタート。月給25万円で始まりました」
という。入社してから総務としての仕事はなく、研修、教育、引き継ぎもないまま1か月が経過した。すると
「施設責任者から入居者の送迎をやるように言われました。求人票にも書かれてなかったし、雇用契約にもないと思い抗議したところ、いじめや冷たい言葉を浴び干された状態となりました」
その結果、男性はこの施設を3か月で退職する羽目になった。こうした求人募集は最初から人手不足の部署で使おうという意図が透けて見えるが、それが分かるのも入ってからだろう。詐欺のような求人募集はなんとかならないものだろうか。