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JO1とINI、ボーイズグループシーンに一石を投じる存在に ファンへの強い想いとともに活動する2組

2022年01月04日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

JO1『WANDERING』

 K-POPの要素も取り入れながら、新たなジャンルを確立しつつあるJO1とINI。唯一無二のポジションを築き、活躍し続ける彼らは日本のボーイズグループシーンに一石を投じた存在と言っても過言ではない。歩みを止めることなく躍進し続ける彼らの活躍は、2021年も目覚ましかった。


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 先輩グループとして先頭を走り続けているJO1の2021年を振り返ると、楽曲をコンスタントに発表し続けてきた1年だったように思う。1月20日に配信シングル「伝えられるなら」、4月28日に3rdシングル『CHALLENGER』、8月18日に4thシングル『STRANGER』、9月15日に配信シングル「Run&Go」、10月11日に配信シングル「Prologue」、そして12月15日に5thシングル『WANDERING』をリリース。『WANDERING』はオリコン週間シングルランキング、Billboard JAPAN週間“Top Single Sales”ともに1位を獲得し、ハーフミリオンを達成。これで5作品連続1位を獲得したこととなった。それだけにとどまらず、9月8日には「OH-EH-OH(Band Ver.)」、「GrandMaster(Band Ver.)」をデジタルリリース。ダンスナンバーに乗せてハードなダンスを見せるパフォーマンスだけでなく、バンドに合わせたパフォーマンスをするという新たなスタイルと可能性を示したのである。


 さらに、2月20日にオンラインライブ『JO1 Live Streaming Concert 「STARLIGHT DELUXE」』、11月19日から21日に念願の有観客ライブ『2021 JO1 LIVE “OPEN THE DOOR”』を開催。様々な記録も残し、人気アーティストの仲間入りを果たしたが、コンサートやイベントなどでは変わらずJAM(JO1のファンネーム)への感謝の言葉が満載だ。スターへの階段を着実に登っている彼らだが、JAMへの愛は不変であることがあたたかなJO1らしさと言えるだろう。


 また『KCON:TACT3』、『KCON:TACT 4U』、『KCON World Premiere: The Triangle』、『KCON:TACT HI5』への出演、『2021 Mnet ASIAN MUSIC AWARDS(MAMA)』でのBest Asian Artist Japan受賞など、韓国での活動にも余念がない。YouTubeでも『PROCESS JO1』や『J-LOG』などをスタートさせているが、これも「コンテンツが豊富」というK-POPの良いところを積極的に取り入れた結果ではないだろうか。こうしたスタイルもJO1ならではだ。


 現在は東京ドームシティで『JO1 EXHIBITION in Gallery AaMo』が開催中。さらに2022年3月1日から11人主演ドラマ『ショート・プログラム』(Amazon Prime Video)の配信、3月11日に映画『JO1 THE MOVIE「未完成」-Go to the TOP-』の公開も控えている。今年も新たな活動を通して、さらなる高みへ登っていきそうだ。


 そんなJO1に追随するのがINIだ。彼らが誕生したのは、4月8日に放送がスタートしたオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』(GYAO!/TBS系)。約3カ月間オーディションバトルが繰り広げられ、6月13日にデビューメンバーが選出。11人組ボーイズグループ「INI」として活動をスタートさせた。INIは結成直後から雑誌やテレビなどへ次々と登場したり、公式YouTubeチャンネルでも『INIクラス』などの様々な企画を発信したりと、徐々に注目を集めていった。また、7月30日に『はじめまして!僕たちINIです!』、10月15日から冠レギュラー番組『INI STATION』(ともにGYAO!)が配信され、オーディション時には見えづらかった素の部分も開示。よりメンバー一人ひとりの個性がわかるようになったのではないだろうか。


 そして、INIもまたMINI(INIのファンネーム)への思いが強いグループと言える。例えば、デビュー前の9月25日に活動曲が「Rocketeer」に決定したと発表されたが、これはファン投票によるもの。彼らにとって重要になるデビュー時の活動曲をファンに選んでもらうという方法を選択したことは、この先もファンと一緒に成長していくというメッセージのようにも思える。そして11月3日、満を持して1stシングル『A』でデビュー。初週売上はハーフミリオンを超え、オリコン週間シングルランキングで見事1位を獲得した。その際に行なわれた『INI DEBUT SINGLE「A」リリース記念生配信』でも、メンバーそれぞれがMINIへの感謝を伝えていたことは記憶に新しい。


 その勢いのまま『第63回輝く!日本レコード大賞』新人賞、『2021 Mnet ASIAN MUSIC AWARDS(MAMA)』Favorite Asian Artistを受賞し、華々しいスタートを切ったINI。パフォーマンスのクオリティもオーディション時よりかなり上がってきており、9月26日の『KCON:TACT HI5』で見せたパフォーマンスは、デビュー前であったにもかかわらず迫力があり、話題になっていた。さらに11月13日、14日には初のファンミーティング『INI 1ST FAN MEETING』を開催。『KCON:TACT HI5』よりもさらに成長したパフォーマンスをみせていた。そんな伸びしろたっぷりの彼らには、可能性を感じざるを得ない。


 2022年は冠レギュラーラジオ番組『From INI』(TOKYO FMほか)、テレビレギュラー番組『INI Road ~世界進出への道~』(MUSIC ON!TV)もスタートする。本格始動となる2022年、INIはどんな活躍を見せてくれるのだろうか。楽しみでならない。(高橋梓)