転職先が良い会社とは限らない。今回はキャリコネニュースのアンケートに寄せられた、こんな「転職失敗・成功エピソード」を紹介する。栃木県40代女性(素材・化学・食品・医薬品技術職/正社員/年収450万円)は、20代で転職した会社のブラックな出来事を明かしてくれた。(文:谷城ヤエ)
※キャリコネニュースでは引き続き転職をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/HEKC3Q7B
「主役ではないけれど絶対必要な栄養がある野菜のような人間なんですよね?」
当時女性は、職場に「幹部の娘」が新卒入社し教育係になったという。
「わりといい子だったので仲良くしていましたが、ある時彼女に『Aさん(私)って、主役ではないけれど絶対必要な栄養がある野菜のような人間なんですよね?』と言われたのです」
唐突な質問に驚く女性。そして「この自分を野菜に例えた文章は紛れもなくこの会社の採用の際に出した履歴書の自己アピールに書いていた内容」だったという。
「幹部である父親は、愛娘の教育係である私がどんな人物か気になり、人事課に赴き履歴書を閲覧したようなのです。超恥ずかしかったし、もう15年前の話になりますけど履歴書を幹部に見せてしまう人事にも呆れるし、個人情報があっさり知られてしまい不快になりました」
なんとも気の毒な話だが、人事から父親、さらに娘へと個人情報がダダ洩れだったわけだ。そんな会社に転職したことは、女性にとって大失敗だろう。ただ、その後女性は
「今は私もそして彼女もそのブラック会社を辞めてしまいましたが、なんと今でも大の仲良しです」
と綴っている。教育係を担当した娘さんとは良い関係を続けているようだ。