今日も懲りずにゲームの話をしたい。最近、ゲームのストーリーをしっかり堪能することができなくなっている。子供の頃は記憶力もあって、しかも毎日ゲームをやる気力もあったため、そのストーリーにもしっかり没頭できたのだ。
ところがおっさんになると、ゲームの電源を入れるのもしんどいし、数日ぶりに遊んでみると「あれ? このあとどこ行くんだっけ」とか「いつの間に知らない人が仲間になってる」みたいなことが頻発するようになった。
横文字も、ゲーム中の固有名詞なんかも一発ではなかなか覚えられない。こうなったらもうおしまい。ちゃんとシナリオを作ってくれたライターさんに申し訳がない気持ちになってしまう。
しかし、これは僕が悪いのではなく、老化のせいなので仕方がないこと。これに懲りず、今後も数日おきにゲームを立ち上げて、1時間ぐらいで疲れてセーブしてやめる日常を繰り返していきたい。(文:松本ミゾレ)
「なんだかんだネタにされまくっとるけど『FF7』のストーリー好きやで」
さて、ゲームには、大なり小なりストーリーが用意されている。時には度肝を抜く展開が用意されたタイトルなんかもあるわけだが、今回はちょっと、ゲームのストーリーに衝撃を受けた人たちの声を紹介していきたい。
先日、5ちゃんねるに「ガチでストーリーが面白いゲーム」というスレッドが立っていた。スレ主は「なんかある?」とだけ書き込んでいる。思わず「お前はないんかい!」とツッコミを入れてしまった。
さて、このスレッドには実際にプレイをした上でストーリーに刺激を受けた人たちの書き込みもあるため、ちょっと紹介していきたい。
「『マリオストーリー』。ストーリーだけに」
「なんだかんだネタにされまくっとるけど『FF7』のストーリー好きやで」
「『テイルズ オブ ベルセリア』やろ。面白いというか熱いやけど」
「ゼノギアス」「God of war」
残念ながらテイルズシリーズはほぼ触った記憶がないので言及できないが、その他の2タイトルについては「ああ、まあ面白いよね」という気持ちはなるところだ。
結局、感受性が一番豊かな時期に何をやるかで決まる?
冒頭で書いたように、僕はもう中年で感性も枯れてて集中力も乏しい感じになっちゃってるので、面白いゲームをやっていても「面白いな、それはさておきもう眠い」となりやすい。
なので、本当に若い頃みたいに熱中してストーリーを追うってことが出来なくなって久しい。で、これは別に僕だけに訪れる変化ではないはず。
人間、中高年ぐらいになると感性が劣化したり、疲れやすくなったりで、ゲーム画面を通して色んな感情を想起させられる機会が減っていく一方だと思うのだ。それこそ10代の子がゲームに影響を受けすぎて、イタい言動をやるようになったりするのも、彼らが新鮮な感受性を持っているからなのだろう。
いわゆる厨二病ってのも、おっさんになってみると若さの一つの健全な発露形態のように思える。そういう時期にいいタイトルに出会って「ガチで面白いな!」となって熱中するのも当然である。
同じゲームで遊んでいても、少年とおっさんがやるのとでは、感じ方も違ってくるのである。たとえば僕は『ゼノギアス』が大好きだったけど、あれを今37歳の僕がやったら「説明不足にも程がある。あとなんかエヴァに引っ張られ過ぎ」とか言ってしまうに違いない。
でも、中学時代の僕はあのゲームをマジで不眠不休で遊ぶほどハマったし、今でも信じられないぐらいに大好きなままなのだ。感受性が豊かで、しかも物事をあまりよく知らない状態でこそ、最大限楽しめるストーリーというものはある。
そういう時期にいろんなゲームで遊ぶことこそ、ゲーム中での最強武器を取得すること以上の財産ではないだろうか。ちなみに、僕が一番「面白い!」と思ったストーリーを見せてくれたゲームは『大神』。恐らくこれ以上のゲームにはもう出会えないかなぁ。