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親に反対された結婚、今でも婚姻中の割合はどのくらい? - 結婚を反対された理由とは

2021年12月25日 10:01  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
ネクストレベルが運営する「縁結び大学」では10月1日~15日の期間、親に反対された相手と結婚した男女185人に、アンケート調査を実施。その結果を12月24日に発表した。


はじめに、結婚を反対された相手と現在も婚姻中かどうかについて尋ねたところ、「婚姻継続中」と答えたのは82.2%、「離婚した」と回答したのは17.3%という結果に。5~6人に1人は結婚後に別れを選んでいることが分かった。



また離婚した割合を2019年度の婚姻数/離婚数(※)の割合34.8%と比較すると、半分以下であることも判明。親に反対されながらも押し通して結婚したカップルとあって、かなり強い意志をもって結婚を決めたと考えられる。それが割合の違いに表れているのかもしれないという。



※婚姻数599,007組/離婚数208,496組(厚生労働省「2019年度人口動態統計の概況」)


親に反対された人と結婚した年齢を聞くと、最も多かったのは「25~29歳」で43%。次いで「20~24歳」が35%だった。親に反対されても結婚した人の81%が30歳未満で結婚していることが判明。



また、親に反対されて結婚した人の平均年齢は26.2歳。これは、2019年度の平均初婚年齢(※男性31.2歳、女性29.6歳)と比較すると、4.2歳若い結果だった。



※厚生労働省「2019年度人口動態統計の概況」より


また、父親・母親のどちらに結婚を反対されたのかを尋ねると、「母親」が51.9%と最多で、「父母共に反対」された人は32.4%だった。父親が反対したかに関係なく、母親から反対されたのは84.3%と8割を超える結果に。一方で、父親に反対されたという人は48.1%だった。


次に親が結婚に反対した理由を調査すると、「相手の収入が十分でない」が22.7%と最多に。次いで「態度や性格が気に入らない」で22.2%となった。



このほか、1割以上の人が挙げた項目として「相手の職業が気に入らない」(14.6%)、「相手が再婚」(14.1%)、「要介助者がいるなど家族の状況」(13%)、「相手の年齢が釣り合わない」(10.8%)という理由だった。



また、本回答では「その他」が24.9%と多くなっていたが、その詳細な理由とを尋ねると「宗教が違う」「相手に子どもがいる」「相手に定職がない」などだった。


続いて、親に結婚を反対された際の行動を聞いたところ、1位は「説得を試みた」(47%)、2位は「相手に会ってもらった」(38.4%)、3位は「反対理由を解消するために努力した」(26.5%)と続いた。



一方、「時間をかけて待った」(13%)は約1割と少数派。自分たちの本気度を示すためにも、多くの人が親に納得してもらおうとなんらかの行動をとっているようだ。ちなみに「親との縁を切った」という人は11.4%だった。

また、結婚する際の親との関係についても調査。結婚するときには親に結婚を「許してもらっていた」という人は70.3%。一方「許されていないが強行した」は29.7%いた。


そこで「許されていないが強行した」人を対象に、結婚後に親との関係に変化はあったのかを尋ねると57.1%は「結婚後、親に許してもらえた」という結果に。



そのほか「許されていないが連絡はある」は28.6%、「現在も許してくれず音信不通」と答えたのは14.3%だった。


また、結婚する際に親に反対されたままだった人が、結婚後に許してもらうためにどのような行動を取ったのかについても調査。



その結果「相手の良さを伝えた」人が51.6%と、最多に。結婚を強行した後も、親に理解してもらえるように努力した人が半数以上いた。



次いで「相手と話をする機会を設けた」(47.4%)、「自分が幸せであることを伝えた」(33.7%)、「結婚後の生活を見てもらった」(26.3%)と続いた。



結婚後に幸せな生活の様子が確認できれば、親の気持ちも和らぐことがあるかもしれないという。


「親に反対された末に結婚した人」を対象に、現在の心境についても調査。「親が反対した人と結婚して良かったかどうか」を婚姻継続中の人と離婚した人に分けて聞いてみると、「良かった」と回答した人は婚姻継続中の人が67.1%なのに対し、離婚した人は56.3%という結果に。婚姻継続中の人と離婚した人では、10.8ポイントの差があった。



ただ、離婚した人のほうが「良かった」と回答した人は少ないものの、離婚しても半数以上は「親が反対した人との結婚を後悔していない」という事実も判明した。



結果的に離婚することになったが、自分の決断を後悔していない人も多数いるよう。「親が反対した理由で結婚を後悔」したのは、婚姻継続中の人が17.1%で、離婚した人が25%だった。


「親が反対した人と結婚してよかった」と思っている人を対象に、その理由について尋ねてみた。



良かったと思う理由の1位は「今の生活が幸せだから」で36.9%、次いで「選んだ相手で間違いなかった」(25.4%)、「子どもに出会えたから」(16.4%)と続いた。



親が結婚に反対する理由はさまざまだが、多くは「子どもが幸せになること」を願っているがゆえの行動。「自分は幸せだ」と胸を張っていえる家庭を築くことで、親との関係も変化していくと期待できそうとのこと。