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エリザベス女王、クリスマス恒例のサンドリンガムでの家族の集いを中止

2021年12月22日 09:41  Techinsight Japan

Techinsight Japan

エリザベス女王、クリスマスはウィンザー城で過ごすことに(画像は『The Royal Family 2021年10月14日付Instagram「The Queen
英エリザベス女王(95)が、クリスマスの恒例行事であるサンドリンガムでの家族の集いを中止すると発表した。英国内での新型コロナウイルス感染拡大を考慮したもので、女王は昨年に引き続き今年もウィンザー城で過ごすことになった。

バッキンガム宮殿が現地時間20日、英国で新型コロナウイルスのオミクロン変異株による感染者が急増していること受け、エリザベス女王はクリスマスに英ノーフォーク州にあるサンドリンガムに移動せず、ウィンザー城に留まる決意したと発表した。

王室関係者によると、この決定は慎重に検討した結果による個人的な判断で感染予防への考慮を反映したものだという。

現地時間15日には、毎年クリスマス前にバッキンガム宮殿で開催する家族の昼食会も2年連続で中止すると発表していた。

昨年もコロナ禍のため王室メンバーはサンドリンガムに集まらず、エリザベス女王はエディンバラ公フィリップ王配と共にウィンザー城でクリスマスを迎えた。

王配は今年4月に逝去したため、今年のクリスマスは女王が1人で過ごすことになる。そのためクリスマス期間中には王室メンバーがウィンザー城を訪れる予定だという。

現在のところ誰が女王に会いに行くのかは明らかではないが、バッキンガム宮殿の広報担当者によると「すべての適切なガイドラインに従って行われる」とのことだ。

エリザベス女王をはじめとする王室メンバーは、毎年クリスマスに女王が所有するサンドリンガムの邸宅で過ごすのが伝統となっている。

毎回女王は列車でサンドリンガムに向かい、集まった家族と一緒にクリスマスイブの夕食を共にする。

クリスマス当日の25日には、セント・メアリー・マグダレン教会で行われるクリスマス礼拝に出席するため、王室メンバーが揃って歩くのも恒例だ。

礼拝後には邸宅で家族がクリスマスランチを共にし、食事後にはジェスチャーによる言葉当てクイズ「シャレード・ゲーム」を楽しむそうだ。

通常、女王は父親ジョージ6世の命日である2月6日までサンドリンガムに滞在する。ジョージ6世は1952年、56歳の時にこの邸宅で逝去したが、この時女王は25歳だった。邸宅内ではクリスマスのデコレーションがこの日まで飾られている。

エリザベス女王は10月に医師の助言を受け、しばらく対面式の公務を行わないと発表。健康上の理由から、グラスゴーで開催した「COP26」のレセプションパーティや、ロンドンで開催した「リメンバランス・サンデー」の式典への出席を断念していた。

画像は『The Royal Family 2021年10月14日付Instagram「The Queen, The Prince of Wales and The Duchess of Cornwall attended the Opening of Welsh Parliament, @seneddwales , this morning.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)