アルピーヌのフェルナンド・アロンソは、新たにF1世界チャンピオンに輝いたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とドライバーズランキング2位のルイス・ハミルトン(メルセデス)は、ふたりとも今シーズンの世界タイトルにふさわしかったと述べている。
フェルスタッペンは、ハミルトンがトップで支配していたレースと自身に向けられた策略を、運に恵まれた状況を手にして好転させ、最終戦アブダビGPで勝利を飾った。
キャリアのなかで何度か激しいタイトル争いを経験した2度の世界チャンピオンであるアロンソは、アブダビでの劇的な終幕の結果は純粋に幸運によって決まったと述べているが、全体的には、今シーズンのフェルスタッペンの功績と10回の優勝を鑑みれば、彼が初タイトルにふさわしかったと主張している。
「素晴らしい、彼はチャンピオンだ!」とアロンソは語った。「彼がトロフィーを勝ち取るのは時間の問題だった」
「今日(アブダビGP決勝)の彼は幸運だったと思う。セーフティカーがなければルイスが世界チャンピオンだったが、セーフティカーがあったのでマックスが世界チャンピオンになった。だから純粋に幸運のおかげだ。今日起きたことはね」
「大きな話題になると思うが、22戦のことを考えると、木曜日に僕が言ったようにふたりのうちどちらが世界チャンピオンになってもおかしくなかった」
「トロフィーをふたりで分け合うとしたら、ほかのどの年よりもまさに今年がそういう年だった。なぜならふたりとも際立っていたからね」
アロンソは、ハミルトンのシーズン後半までの勢いは印象的だったと語った。また、ヤス・マリーナでのハミルトンの努力が、終了間近のセーフティカーによってくじかれてしまったことを残念に思っていることを認めた。
「ルイスは特に、チャンピオンシップの後半では、(他のドライバーとは)異なるレベルで走行していた」
「メルセデスのマシンは(他のチームより)速いが、バルテリ(・ボッタス)は2位ではなかった。パフォーマンスを発揮していたのはルイスだった。最後に出たセーフティカーのせいでタイトルを逃したら、少し残念な気持ちになるだろう」
「木曜日に言ったように、僕は51対49でマックスがやや優勢だとしていた。最初から明確だった。今シーズンはルイスよりもマックスの方が不運な目に遭っていたと思うからね」
「新チャンピオンという点では、時に新しい方が古い方よりも魅力的だ。グランドスタンドは壮観だった」
「いつかマックスが4度や5度のチャンピオンになる頃には、新人が台頭してきて、大きな呼び物になるだろう。それが今僕が感じていることだ」