病院の調理場で正社員として働きだしたものの、即行で退職したというエピソードが、キャリコネニュースのアンケートの回答に寄せられた。通常の調理仕事とは違う何かがあるのかと思いきや、職場に対する不満が理由のようだ。(文:林加奈)
※キャリコネニュースでは引き続きアンケート「仕事を即行でやめた人」を実施しています。回答ページはこちら https://questant.jp/q/HF78WM9H
「マニュアルは無く『見て覚えなさい』という昭和的なやり方」
病院調理の仕事を5か月で退職したという40代女性(石川県/その他/年収100万円未満)。勤務していた病院で、賞味期限切れの食材を使用することがあったという。
「おかしいと思い、上司に確認すると上司は『知りません。わかりません』の一点張り。病院調理なのにあり得ないと思いました」
賞味期限切れの使用は女性が働いていた5か月間に2度もあり、女性は「不信感しかありません」と綴る。
仕事内容や評価にも納得が行かなかったようで、当時の不満をこう振り返る。
「1~2週間毎日洗浄で調理場は1、2回。その後2週間1度も調理場なし。5か月で15日も調理場に入ってないのに、やる気がないと言われてました」
「マニュアルは無く『見て覚えなさい』という昭和的なやり方も意味がわかりません。どうしたら覚えられるか相談しても、アドバイスが欲しいのに『まぁ、大変ですが頑張って』って」
女性はマニュアルを見たいと言い続けて5か月、「やっと渡されたのは衛生管理マニュアル……ガッカリしました」と明かす。
結局、女性は「このまま黙って賞味期限切れを使うことにこれから先自分が納得できないと思い、体調も崩し退職」したという。しかし、
「40代で正社員で入れたのに、やめざるを得なかったことには不満です。部署異動、系列移動も希望しましたが、聞いてもらえなかったことも不満」
と退職後のもやもやも綴っていた。現在、女性は非正規雇用で仕事をしている。