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異色の特別仕様「フィールドジャーニー」は好調? マツダ「CX-5」の販売状況

2021年12月21日 07:41  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
マツダは基幹車種「CX-5」に商品改良を施し、新たに特別仕様車を設定して発売したが、ユーザーの反応はどうなのだろうか。特に、マツダ車としては異例の「アウトドア」色を打ち出した特別仕様車「フィールドジャーニー」の動向が気になる。マツダに聞いてきた。


マツダはグローバル販売の3分の1を占める基幹車種「CX-5」に商品改良を実施し、12月上旬に発売した。改良の目玉はキャラクターの異なる2種類の特別仕様車を新たに設定したこと。マツダの現行ラインアップでは珍しく道具感が強い「フィールドジャーニー」(Field Journey)と、走りの良さを想起させる引き締まった雰囲気が印象的な「スポーツアピアランス」(Sports Appearance)だ。


いい意味でマツダらしくないフィールドジャーニーには、これまでマツダ車に関心を抱いてこなかった(例えばギア感のあるクルマが好きな)人にリーチしたいというマツダの思いが込められているが、もうひとつ、重大な使命がある。それは、初代CX-5ユーザーの乗り換え先となることだ。



CX-5は初代が道具感のあるRVっぽいSUVであったのに対し、フルモデルチェンジを経た2世代目は洗練された上質なSUVに進化し、初代とは少し違う方向性のクルマになった。そのため、初代から2代目への乗り換えが、思ったほどは進まなかったという事情がある。もちろん、初代が気に入ったから乗り続けている人も多いのだが、フィールドジャーニーが初代ユーザーの好みに合えば、うまく乗り換えが進むかもしれないというわけだ。


マツダでは2021年9月の初めから新型(商品改良後の)CX-5の受注を取り始めたそうだが、売れ行きは想定以上とのこと。新型CX-5購入者が下取りに出すクルマは今のところ、半分くらいが既存のCX-5なのだそうだが(つまりCX-5からCX-5に乗り換える人が半分くらいいる)、フィールドジャーニーを買う人の下取りは初代CX-5の割合がとても高いという。ちなみに、最上級グレード「エクスクルーシブモード」を購入する人の下取りは、ほとんどが2代目CX-5なのだそうだ。



受注を取り始めてからこれまでの各グレードの構成比は以下の通り。


新型CX-5の販売台数全体に占めるフィールドジャーニーの割合はまだ6%程度だそうだが、いまのところ、マツダは狙った顧客にアピールできている模様。これからは、新規客にどれだけリーチできるかが楽しみなところだが、マツダの営業担当はフィールドジャーニーの「伸びしろ」に自信のある様子だった。(藤田真吾)