保育園で働く女性たちからブラックな実態を綴る経験談が寄せられた。宮城県の50代女性は、次のように語る。
「雇用契約書なし。有休は勝手に使われる。タイムカードも二重になっている。何時間残業しても残業代ゼロ。園児の休みが多いと『職員が多いから』と草取りをさせられる。真夏日でも帽子をかぶるのはダメ。パワハラ酷くて挨拶もしてもらえない」と、不満を語る。
ハードな仕事で知られる保育士。人間関係や待遇面でかなり不満を抱えているようだ。(文:林加奈)
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大雪やコロナで出勤できない職員は有休扱いにさせられる
福井県の50代女性は「有休はほぼ捨てています」と前置きし、現場の実態をこう語る。
「人が足りないため、休みが取れないです。そしてどれだけ長く働いていても14日以上の有休にはなりません(あっても取れませんが)。大雪やコロナなどでほぼ休園するとき、市からの通達で完全閉園は気象事由ではできないため、わりと近場に住む職員が順番に出勤し、出勤しなかった職員は有給に回されています」
つまり、大雪やコロナで出勤できなかったときに有休を取らされ、自分が好きな時に有休をとれるわけではないということだ。他にも「年間休日は求人票に出しているより少ないです。この園で勤務して15年になりますが、手取り20万円ほどです」と嘆いている。
「保育園で手取り20万円超えたことない」
保育の現場で21年働いている40代女性(広島県)は、「保育業界そのものがブラックです。保育園では手取りで20万円超えたことないです」と断言する。女性は幼稚園でも勤務経験があり
「幼稚園は10年働いて月額の総支給額が25万円だったので、幼稚園の方がまだいいかな?ただ、残業代はつきませんでした。しかし、夏休みは自宅勤務という形で約1か月有休でした!」
と、やはり有休を自由に取得できない現状を綴っている。女性は「保育士の給与は税金が基本だから、なかなか上がらない。ただ、公立と私立の保育士の格差は埋めるべきだと思う!」と保育士の処遇改善を訴えている。