F1の元最高権威者であるバーニー・エクレストンの妻ファビアナ・エクレストンは、FIAのスポーツ担当副会長に選出された。
12月17日にFIAの新会長にモハメド・ビン・スライエムが選出され、同日に発表されたFIAのリストには見慣れたエクレストンの名前があった。FIAの新しい組織図には7人の新スポーツ担当副会長が掲載され、それぞれに地域が割り当てられており、ファビアナは南米を統括する。
彼女はブラジルGPのマーケティング部門で働いていた2009年にバーニーと出会い、3年後の2012年に結婚。2020年には息子が誕生した。
ファビアナたちは現在スイスとブラジルを行き来している。91歳のバーニーは、サンパウロ市から約90マイル離れたアンパロという自治体に広大な牧場を所有し住んでいる。この土地にはファビアナの管理するコーヒー農園があり、セレブリティ・コーヒーという名前で販売されている製品を生産している。
長い目で見れば、ファビアナが副会長として南米を統括することはおそらく名誉なことではあるが、ファンの人々の間では眉をひそめるようなものだろう。この指名は、F1第22戦アブダビGPでの物議を醸した出来事によって、今年のコンストラクターズ選手権を制したメルセデスからのものを含む相次ぐ批判にFIAが直面していた時に行われたのだ。
FIAの誠実さと能力は疑問視され、新たに会長に選ばれたスライエムには、F1関係者の信頼を回復するための仕事が残されている。