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JR貨物ダイヤ改正、要望の強い輸送サービス拡充 - 機関車の新製も

2021年12月19日 11:21  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
JR貨物は、ダイヤ改正を2022年3月12日に実施すると発表した。関東・関西間でブロックトレインを設定し、輸送力を増強するなど、要望の強い輸送サービスの拡充を中心とした内容に。機関車・コンテナ・荷役機械の新製についても発表している。


関東・関西間においては、越谷~大阪・神姫地区間でブロックトレインを設定し、飲料・食品・日用雑貨といった生活必需品等をターゲットとした新たな輸送サービスを提供。現在、越谷貨物ターミナル~百済貨物ターミナル間と大阪~姫路貨物間でそれぞれ運転しているコンテナ列車を活用し、越谷貨物ターミナル~神戸貨物ターミナル・姫路貨物間の直行輸送ルートを新設して、特定の利用運送事業者専用の輸送ルートとする。越谷貨物ターミナル~百済貨物ターミナル間と合わせ、26両編成のうち20両程度を貸切の輸送力にするという。

また、東京貨物ターミナル~神戸貨物ターミナル間で運転しているコンテナ列車の上下各1本を大阪貨物ターミナル駅発着に変更。要望の強かった東京貨物ターミナル~大阪貨物ターミナル間の輸送力を増強する。



その他、今年10月に全国で31番目のE&S(着発線荷役)駅として生まれ変わった南福井駅の停車列車・輸送力を増強し、北陸地区における貨物鉄道輸送の拠点として、さらに利用しやすい駅とする。広島貨物ターミナル駅での大型コンテナ輸送については、来年3月のダイヤ改正でも取扱いを拡大し、大型コンテナを使用した輸送需要に対応。速達性を重視する積合せ貨物ブロックトレインについて、一部列車のダイヤを改善し、さらなるリードタイムの短縮を図る。


安全・安定輸送を推進し、輸送品質の向上を図るべく、輸送機材の設備投資も行う。機関車は九州向けに導入予定のEF510形(高速・重牽引用)1両をはじめ、EF210形(高速・重牽引用)10両、DD200形(本線牽引・駅構内入換作業用)8両、HD300形(駅構内入換作業用)1両、DB500形(駅構内入換作業用)3両、計23両を新製。コンテナは20D形(両側開きタイプ)2,450個、20G形(妻側開きタイプ)1,650個、V19C形(両側開き通風タイプ)500個、計4,600個を新製する。荷役機械は12フィート用のフォークリフト78台、20フィート用のフォークリフト3台、31フィート・40フィート用のトップリフターを16台、計97台を新製する。(MN 鉄道ニュース編集部)