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BTS V、Instagramフォロワー世界最短で1000万人突破の背景 ARMYに見せるいくつもの顔

2021年12月19日 10:01  リアルサウンド

リアルサウンド

BTS「Permission to Dance」

 BTSのVが、個人のInstagramのアカウント開設をしたのが12月6日のこと。それからわずか43分で100万フォロワーを、さらに4時間52分で1000万フォロワーを獲得し、「世界最短時間」としてギネス記録を更新することになった。


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 今や世界中にARMY(ファン)を持つグローバルグループであるBTS。メンバーの個人アカウント開設に多くの反響が寄せられることに対して決して不思議ではないものの、今回注目を集めたVの勢いはやはり別格だ。なぜ、これほどの記録を打ち立てる結果になったのだろうか。それはVの持ついくつもの“顔”に理由がありそうだ。


 Vは、かねてよりその端正な顔立ちでも数々のタイトルを賑わせてきた。スターモミッターが毎年選ぶ『アジア最高の魅力的な男性(The Ultimate Asian heartthtob)』でも3年連続1位を獲得して殿堂入りを果たし、今年Special Awardsが主催したネット投票による『2021年世界で最も美しい顔(Best face in the world 2021)』で1位に輝いたことも記憶に新しい。ビジュアルに関するタイトルを20以上も保有しているという話も飛び出すほどだ。


 そんなVのInstagramとなれば、眼福を得ようとフォローせずにはいられない人が続出するのも納得だ。だが、単にそのビジュアルが見られるというだけではないのが、Vの魅力の奥深さ。現に、Vが最初に投稿したのは、恐竜の骨の写真に「赤ちゃん恐竜ドゥーリー」と一言添えられているだけという意表を突く内容だった。


 このVがつぶやいた『赤ちゃん恐竜ドゥーリー』とは、80年代に韓国で放送されていた有名なアニメ作品だ。その作中で歌われていたラーメンソングを、Vがバラエティ番組中に口ずさんでいたこともあり、今でもお気に入りの作品であることが窺える。


 念願の個人Instagramの始まりに世界中のARMYが注目するなかで、自分のお気に入りのキャラクターの話題からスタートするのもVらしい。Vを見ていると、少年のようなあどけなさとピュアさを感じさせる場面が多々ある。メンバー相手にいたずらっぽく絡んでいったり、急に歌いだしたりと、いつも心と体が動くままに自然体なのだ。


 そんな主人の様子を一番近くで見ているであろう愛犬のポメラニアン“ヨンタン(愛称:タン)“を可愛がる顔も、Vを構成する魅力の一つ。Instagramでも、その愛らしいタンの姿が投稿されている。ドア越しにとても犬とは思えないような含みのある表情で、そっとVを見つめている姿が笑いを誘う。また、テーブルをはさんで向かい合って座りグラス越しに微笑むタンの様子を見れば、Vと良好な友人関係を育んでいることがしっかりと伝わってくる。


 さらに、無造作にかき上げられた髪、少し伸びたヒゲ、眠そうな眼差し……とストーリーを中心に、無防備な顔を見せてくれるところも、Vの愛されポイントだ。V LIVEで行なわれてきた生配信でも、終わったらすぐに寝られるようにとシャワーを浴びてメイクをすべて落とした後に始める姿も見受けられた。


 このように、いつもありのままの顔を見せてくれるVに、ARMYは次はどんな顔でくるのかと目を離すことができないのだ。そんなVの真骨頂とも言えるのが、唯一無二のバリトンボイスを披露する歌うときの顔ではないだろうか。最近のVは、BTSとしての活動に加えて、ソロでの歌手活動も活発だ。


 自ら曲作りを手掛ける創作活動のみならず、現在放送中のドラマ『その年、私たちは』のOST Part.5「クリスマスツリー」を歌ったことでも話題に。この曲は人気ドラマ『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』や『愛の不時着』を手掛けたナム・ヘスン音楽監督が企画段階からVを念頭に置いて制作したものだという。ベルベットのようになめらかで、あたたかみのある聴き心地のVの歌声は、冬のラブストーリーによく似合う。


 また、“ラブ“といえば、InstagramのストーリーでVがARMYに贈ったラブソングも素晴らしかった。〈愛してるから簡単なことだよ 君が望むような素敵な歌を 準備して聴かせてあげるよ〉と歌う姿も実に気持ちよさげで、ARMYのもとに歌が届くことを心から楽しんでいるようだ。


 少年のような純粋さと、色気の漂う歌声と……。そのどちらの方向にも、いつだってまっすぐに表現してくれるV。12月30日には誕生日を迎え、ますます大人の魅力が加わっていくことだろう。そこからのギャップの幅も広くなり、これからさらに多くの顔を見せてくれるのではないかと期待が高まる。(佐藤結衣)