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まるで生きているような躍動感 手のひらで遊ぶ羊毛フェルトの猫

2021年12月18日 09:01  おたくま経済新聞

おたくま経済新聞

まるで生きているような躍動感 手のひらで遊ぶ羊毛フェルトの猫

 モフモフな動物たちの姿と、羊毛フェルトは相性抜群。SNSでは、いろいろな作品を目にすることができます。こちらの猫さんたちも、そんな羊毛フェルト作品。座っておすまし気味の子に二本足で立ち上がって何かを探るような様子を見せる子の2匹は、手のひらサイズながらまるで生きているかのような躍動感です。


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 この猫さんたちの生みの親であるモリタさんは、2014年ごろから羊毛フェルト作りを続けています。およそ7年の間に生み出された作品は「多分2500~3000くらいだと思います」と、なかなか多作の方。


 ご自身では鳥、特にスズメをモチーフに作るのが好き、というモリタさん。作品作りの腕を見込んで、ペットの姿を羊毛フェルトにしてほしいと依頼する方も多く、今回の猫さんもそのようなリクエストで誕生したものだといいます。


 依頼されて作る際は、モデルの写真などを参考にしていきます。今回は「ポーズも写真付きで指定していただいたので、それを参考にして作りました」とのこと。まずは顔から形にしていきます。


 真っ白な羊毛が、徐々に猫の形へと変化していきます。作っている途中の写真を見ていると、狙ったポーズに整形していく過程がよく分かります。


 2匹目の猫さんは、モリタさん自身も初めての挑戦という立ちポーズ。2本足で立つだけでなく、体も伸ばしているのでバランスが非常に難しいものとなりました。


 足がついた時点で依頼主さんに途中経過の写真を見せ、OKをもらってから完成まで進めていったという猫さんたち。モリタさんは「特別な模様や体の特徴がある子は、それが分かればできる限りですが反映できると思うので、教えてもらっています」と語ってくれました。


 作りながら少しずつ彩色も進め、完成。単体で見てもかわいいのですが、組み合わせると仲良しな感じが出て、さらに良い雰囲気に。モデルの猫さんたちも仲良しなんでしょうね。足裏には肉球もしっかり再現されています。


 モリタさんは自身のTwitterに、オーダー品や個人的に作った羊毛フェルト作品を途中経過も含めて公開しています。ふわふわの白い羊毛が形を得ていく様子は、きっと見ていて飽きないと思いますよ。



<記事化協力>
モリタさん(@morimomorita)


(咲村珠樹)